「JRにおける乗客憎悪の文化について」003 工事の影響による線路変形障害/乗客閉じ込め

工事現場


(お詫び)山手線等の輸送障害について
4月24日午前10時半頃、高田馬場駅付近にて線路異常及びその復旧作業を行った影響で、山手線、埼京線湘南新宿ラインなどの各線で長時間にわたり電車の運休や遅延が発生しました。

ご利用のお客さまには大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後、詳細な原因を究明し、再発防止を徹底してまいります。


2006年4月24日
東日本旅客鉄道株式会社

大惨事でもない限り、アクシデントはある意味しょうがないと思うのだ。
たまたま「福知山線脱線事故」の一周年前日だったのは偶然。
同じような事故が数回起きていたことは、門外漢には何ともいえない。
ある種のマスコミの様に「ネガティブキャンペーン」まがいの事は意図していません。


しかし、高田馬場駅、新大久保の駅を目前にして、何故、数百人の乗客が一時間も車両の中に閉じ込められたかが問題だ。
職員は、自分たちの用意した車両環境が、乗客にとって快適なものだと勘違いしているんじゃないのだろうか。
外から見ていても、タテ割り情報伝達・命令系統で、指令が行き渡らない様、統括者・判断できる人間の不在、対処の優先順位が世間とずれている様子がわかるというものだ。


「事故を発生させない」は御立派だけど、次に「乗客を一刻も早く開放しよう」ではなくて「ちょろちょろ動かれたら、二次災害になるから、封じ込めておく」「気持ち悪くなろうが、小便もらそうが、事故なんだから我慢していろ」「お前らは荷物だ。」という意識ではないのか。
ありていに書いてしまうと、線路が5cm浮いた状態で、隣の駅まで車両を微徐行させると、そこで電車は脱線するものだろうか。


乗客が閉じ込められていた時間は、すなわち、JR側が、弁解材料(お偉方が説明責任を果たせるための)を集めていた時間ではないのかな...と、邪推するものです。比喩的に。
システムのための時間。秩序のための時間。組織のための時間。世間のための時間が、無数の人間を閉じ込める?!
ということで理解しておいていいのか。...なんかまだいやなしこりが残っているけど。


ちなみに、事故現場は、高田馬場のビッグボックスの横の坂道を、ずっと登っていったところ。電車から見ると、商業ビルと、大久保の新しいスポーツセンターの間で街が途切れた部分。
反対側は「西戸山公園」の端っこに差し掛かる場所だ。
工事者は誰だ。


...2006/09/25 (Mon) 確認しました。「鉄建」です。