篠塚和弥・ZAKKIPE・友川カズキLIVE


2006/05/19_(Fri)_「篠塚和弥・ZAKKIPE・友川カズキ(一部・二部)」LIVE @「渋谷アピア」。


(18:55-19:20/19:23-19:53/20:05-21:15/..._¥3,250-+¥5,880-)

篠塚和弥

    • ギター弾き語り。弱々しい印象。「オルゴール」「(自分も誰かの故郷になれるかな..)」など。バラツキあり。詩にいいものがでてきてちょっと驚き。粘って改作望む。

ZAKIPPE

  1. 「子供の言葉」
  2. 「東京の夜空」
  3. 「悲しさ」
  4. 「サーカス」 ※あの人のカヴァー。フレーズの最後部を明確に。
  5. 「今日のうた」
  6. 「唄いたいうた」 ※亡くなったアピアママに捧げた唄。さらっとしているけど“絶唱”でしょう。 ★
  7. 「汽車にのって」
  8. 「世界中の星」
    • 今回はさらっとしたナチュラルな髪で。あがっている様子。

友川カズキ 完ソロ

  1. 「海ものがたり」
  2. 「春は殺人」
  3. 「乱れドンパン節」
  4. 「夏の日のうた」
  5. 「...(スペイン民謡による曲)」
  6. 「桑名の夜」
  7. 「ピストル」
      • 第一部のみ。▼前回見たときは、スコットランドに招聘されたり、デビュー30周年だったり、長いブランク後の登場だったりで、超満員。2時間以上立ち見で膝がおかしくなった。今回は、なんとかみんな座れる程度。よく見えた。黒ずくめの服。頬がこけているが、横幅のある顔。▼右手の甲を湿布していたように見えたが、すぐはがしてしまった。酔ってしまうまでは、「失礼します。失礼しました。」という人なのだが、だんだん変わってくる。今日のお酒はケトルに氷と一緒にいれた焼酎か(『明るい農村』という銘柄のやつか)。それを大きなガラスのコップについで飲みながらの演奏。▼自作曲の歌本(赤い分厚いファイル)を出して、見ながら、これを歌う、と宣言。そしてしばらくおしゃべりする。お酒で口を湿らせる。ちょっと話してから、歌うという感じ。普通にかき鳴らすものと、右中指・薬指をメインに使う、やや特殊な奏法を併用。「絶叫」ではない。のどを絞る。激した気持ちをたたきつける...というような感じ。
      • トーク集。かなりブラックな内容だけど、軽妙に語る。笑いがおきている。
        • ...秋田北部。藤里町の小学生女児が水死体で見つかり、その後、男児が殺害された事件が最初の話題に。女の子ときて、男の子とくるのは謎だけれど、暗いところだ。▼秋田は自殺率が全国一だ。同じパチンコ屋で二回続けて首吊りがあった。一回目の時、店は千円札を配ったらしい。▼競輪の取材のあと、延暦寺で参禅した。「世界遺産」というプレートがあちこちに貼ってあって、あれこそ景観を汚している。「カメヤマローソク」の看板と並んでいるので、「カメヤマローソク」が「世界遺産」みたいだ。▼自分たちの前に、延暦寺に来ていたのは、有名な暴力団の連中らしい。▼見ていたら、高僧がかしづかれて行列。高僧が大きな痰を道端にペッとはいた。なにが「世界遺産」なんだか。▼風呂場で絵を描いていた。頭をからっぽにするため、窓を細く開けて煙草をすっていたら、新聞配達の人と目が合って、相手がぎょっとしていた。どんなときも人間油断してはいけない。夕刊ではなくて朝刊の話。今年二回個展をやるので、見に来て、買ってください。私に向かってきてください。目をそらさないで、ついてきてください。これはもう霊感商法です。▼政治がおもしろい。小沢一郎の状況。自民党時代に巨額の金を集めた男が、いま野党にいるなんて。小沢一郎の「抑止力」。核兵器とかテポドンの様。笑うと怖い。▼叔父さんが絡んでいた、少年時代の選挙の話。村が二派に別れ、互いに、金を渡し、飲み食いさせる。だれが二股かけているか、「浮動票」をスパイするのが叔父さんの仕事だった。電柱に隠れやすい体型だった。料亭の床の間に百円札を積んでいるんだから、貧乏人にはたまらない。▼日本の縮図だ。徳之島の二分選挙もそうだ。片方が負けたら、土木工事の機械を売り払って出稼ぎにゆくそうだ。わかりやすい。▼スジコの箱の下に札を入れてくばる選挙違反の話。「先生、スジコが足りない」と言われ、増やしているうちバレた。深沢七郎の小説にもタバコの箱に札を入れる話が出てくる。▼加藤登紀子さんの秋田のコンサートで、自分の話が出たとき、たちあがって「友川なんてどうでもいい。かいかぶらないでくれ。」と言った人の住所、氏名、電話番号を、誰か教えてください。家の前にいって脱糞してきます。暇なもんで。▼早稲田でフランス語をならった。先生の言うことそのまま口移しで子供のような状態。ムュシュートモカワ...いわれた時はゾゾゾッときた。有閑マダムみたいな女性たちの口ぶりの真似。▼フランスには三上寛と12日間いる。いたたまれないという状態になるんじゃないか。人と仲良く出来ない。▼今「みんなのうた」で、やっているスペインの曲がいい。歌詞は巻上公一という人。これは最低。梅原龍三郎中川一政、小野幸吉...の絵画がすばらしい。生で色を見るべき。デッサンが出来ないと入学試験を落とされるのは間違っている。立川談志の息子さん?の個展もよかった。...等など。

みんなのうた」云々は、モンゴルの少女歌手「ソロンゴ」の《わたしのふるさと》のようだ。
〈お母さん、いつまでも生きていてね〉(1993) が日本のコンクールで受賞し、アルバム《虹という名の少女》も発表。今は廃盤。