火取ゆきトリオ LIVE


2006/05/31 (Wed) (ムラタトモヒロ)・影虎・LILLET・火取ゆきトリオ LIVE @渋谷「渋谷アピア


(...19:45-20:00/-20:25/20:30-21:35_¥2,450-)


...あーそうか。「渋谷アピア」はゆくたんびに受付で「カトリさんですか?」と云うので、「いや違いますよ。予約してません」と答えていたんですが、あれは「あなたは火取ゆきを聴きにきたのか」という意味なのねー。そっかそっか。
おうよ、カトリよ。かとりゆきを聴きに参上つかまつったのよ!!!

ムラタトモヒロ(未聴)

影虎

    • 二人組。モンゴルの喉歌。ギターでシタールの様な音を出す。トラックと合わせている? 倍音を掛け合わせる。...非常に面白いことをしていると思うが、このままではギミックで終わってしまうだろう。

LILLET

    • 打ち込みバックトラックに、女性ボーカル。今回はVJと競演とのことで、後ろの壁に映像投射。コーラスも抜いているという。ルックスが派手なプチムチのテレサ・テン。歌詞は生真面目。パフォーマンスと違和感。

火取ゆき+石塚俊明+小池真司


火取(Vo.G.)+石塚(Per.)+小池(G.)。このトリオは1月以来とか。
白いシャツの上から、ジーンズ地の(暗い緑の)ロングエプロンのような衣装で。髪型はカラードレッド。
男たちは黒っぽいシャツにジーンズ。細い。小池氏はサングラスに猫背。

  1. 「(...月の光が...街ができる...)」
  2. 「真昼の星空」 ※小池真司作品 ★
  3. 「そしてジャズが流れてる」...転換あざやか。
  4. 「海みたいな空だ」 ※友川カズキナンバー ★
  5. 「ワルツ」 ※友川カズキナンバー ★
  6. 「新世界」 ※三上寛っぽいか
  7. 「(...露地はいくつも...ダウンタウンへ行こう...ブルースが病んでいるのさ...)」
  8. 「アジア」
  9. 「祈り」 ※小池真司作品 ★
    • encore:
  10. 「母なるものを遠く離れて」 ※小池真司作品 ★


パーフェクトなライヴでした。
セカンドアルバム『真昼の星空』。表題作のアレンジが古いかなと感じていたんですが、そうでもなかった。
小池さんは、ボッサ・ノヴァ風ギター専門という訳でなく、ブルースのスライドチックな音とかトレモロ、弦の打撃音風とか多彩。
トシさんのドラミングというか、要所要所の一撃がすばらしいです。


友川カズキさんとしては、数年前の「ワルツ」の時期に、一旦完成したんだと思う。今はまた壊し始めているのではないのか。
仏教的な「諦念」を強烈に訴えている歌だった。いろいろなことを思い出しました。


小池さんはワタクシとほぼ同世代を生きてきた人だが、なんという詩だろうか。
数編しかないのだが、自分がカラッポだということを言ってしまっている。
自己憐憫」という風にもとれるが、イメージが的確な上にダイナミックではないか。自然界の事物がふんだんにでてくる。わかりやすさもあると思うのだが。


ブルース?も面白かった。