「自選一行レビュー補遺」野戦之月海筆子『野草天堂〜海峡と毒薬』


2006/06/01(Thu)-06/05(Mon) 野戦之月海筆子『野草天堂〜海峡と毒薬』 @京王線八幡山「高井戸高架橋下特設テント劇場」


(19:30-22:07_¥2,000-+¥1,000-)


虐られて死んでいった人達の実在が「パズル作家」を奮起させやまないのだろう。東アジアの触れうる歴史の事象にこだわりたおした脳内演劇150分。まつろわぬ者たちは分子レベルにも存在することを発見。


本と演技に細かい裂け目がある。桜井大造級のハッタリ芝居が出来る人がもう一人いれば状況はまた違うんだろうが。
麻薬王』、『遠野物語』、小栗判官ハンセン氏病患者隔離施設、空き部屋で飼われていた蚕、台湾統治下の事件、国策映画の資金源、モルヒネの作用するしくみ、記憶、狐の習性が生んだ習俗、偽装結婚...。女優さん同士の対話する演技。台湾の俳優の演技。音楽がつくる反応。

導入部


脅迫状の冒頭部分だろう。満州の風景から説き起こす。


未了。