「テレビヂョン」最初の作品。最期からウン番目の作品。


2006/08/19 (Sat) 玉井夕海 原案・主演、山本草介 D『もんしぇん』封切(11:00/13:40/16:20/19:00) @上野「一角座」。※国立博物館西門より。




東京公開二日目の日曜日、最終の回(舞台挨拶最期の回)に見ました。監督、玉井さんもそろい踏み。ブルー系の花柄のワンピース。
博物館の一角にプレハブ建てされた映画館で見ました。


淡々とした映画で、天草の磯づたいに行ける「かくれ里」あるいは「冥界の前の休息地」みたいな、年寄りだけの岸部の一軒屋(とその周辺)を舞台にしているんです。
人生に迷った妊娠している女性と、妻と子供を無くした老人、車椅子の母をつれた息子が新しく迷い込んでくる。
歴史のある土地で、プロと素人俳優を混ぜて使うことで出てくるニュアンスもある。模作された民芸品もいい。
出産への迷い。妻の精神的不調。老々介護(?)といった人々の中にシンクロするものを見つけられるかどうかが分かれ目かな。
整理すれば多分に抽象的になることを感覚的に伝えようとしている作品。
ベタベタに泣いている観客(女性)もいました。
登場人物の設定は、かなり考えられている様ですが、私は「チイ」という「半分幻想の中の女性」の服がデザインされすぎかな。そして現地の人の使い方がまだ硬いかなと。
しかし繰り返してみる価値はある映画ではあると思います。そうしないと分からないしね。意見は分かれるはず。


ちなみに、2006/08/26 (Sat) ake_miyaによる公開記念の人形パフォーマンスが二回あります(『メモラビリア』より)。
一回目 12:00〜12:40 小松宮像前(上野公園 噴水広場近く・動物園正門左手)
二回目 15:20〜16:00 一角座劇場内



2006/08/19 (Sat) 『もういちどつくりたい 〜 テレビドキュメンタリスト 木村栄文の世界』再放送 @(OA)NHK教育「ETV特集」。