「自選一行レビュー補遺」「日本アンダーグラウンド演劇再定義の試み」『黒縁のアテ』

チラシ


2007/01/25 (Thu) - 01/28 (Sun)   イディオ・サヴァン『黒縁のアテ』  @新宿三丁目「タイニィアリス」。


(14:00/14:10-15:30_¥3,000-)...01/27 (Sat) マチネ見る。


主宰。古手の一人とその他という構図が見える。黒いお揃いの服。「俺はあの街を疑った」という意味不明の比喩。虚構と現実、女優論みたいな今や無効の設問、等(当り前の事をいい声で言われても白けるだけ)ダメ的要素が目に付くのだが、途中「私は舞台に立つのが始めてで演技できません、御免なさい」という人が出てくる。四人の女性が並んで立つ...あたりから霧が晴れるような感覚。
名前も無いながらソレゾレの人物に役割が生まれた場面だったか。
女性が大部分で、皆ほぼアマチュアというメンバーでのワーキングプア・アングラ? いまだ「やらされてる」感が濃い。描く対象を持っていない。方法論も模索中みたい。バンドで言えばバラバラで、まだバンドサウンドになっていない。
あの個所はまぐれ当りか。
みんな仲良く出る必要は無いだろう。アリス・フェスのトリには相応しい若々しさ。「錦鯉タッタ」ほど練れていない。人物像としてすっきりしない。