都筑道夫。

「新刊」(メモ)ブッツアーティ《神を見た犬》/新訳《ドリアン・グレイの肖像》/『月島物語ふたたび』※増補再刊版...永井荷風種村季弘。/《テロル》/《悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事》/『イスラムの近代を読みなおす』/『石川淳評論集』「敗荷落日」立ち読み/《エルサレムへの道》/たまたまブログで連続書評見る。『なぎさの媚薬』/『八年後のたけくらべ』/『写楽百面相』/森巣博『蜂起』。
「古書」都筑道夫(都築道夫ではない)の80年代の小説/松井今朝子/村山知義の戦前の戯曲/坂口安吾文庫版全集の一部、品切れになっている。
都筑道夫トルコ嬢シルビアの華麗な推理(「泡姫シルビア...」と改題)』新潮社1984/新潮文庫1986。『泡姫シルビアの探偵あそび(「ベッド・ディテクティヴ」...に改題)』新潮社1986/光文社文庫1998。...軽薄な筋書きだけの小説を書く作家だと思っていたが、この頃の作品は、短編の積み重ねでキャラクターの造形を厚くしてゆく傾向がある。世相風俗にからめ、スケッチ的に「ヒト」を描いた作品として良い印象。二冊目は若干描写がどぎつくなる。意識して変えているんだろう。