2009年04月 月間 見た聴いた読んだ。

ひめ



    • 愛媛県 伊予郡 砥部町。お父さんは伝統的な陶芸家の「工藤省治」氏。「砥部焼」。基本は白くてツルっとした肌合い。藍色の染付けが入る場合もある。「蕎麦猪口」が典型的な品、と説明を受けた。今回は歪んだシリーズの他に、まともな形をしたものも沢山来てます。¥300- 位の細工物含め3点買う。なぜ今回のお椀が傾げているのか、右から左に横書でボールペン書きした説明文を店の女性と一緒に解読。ふざけていると言えばそうなのだが、これは手書きで紙に書いた場合にしか出来ない書き方とも言える。
  • 「気体分子ギャラリー」web 上にオープン。# 01「脱領土化展 〜 弱者の象徴権/伊東直昭(いとう・なおあき)個展」。http://www.kitaibunshi.com/
  • 002. 「ラカンと美術読書会」# 20 〜 ジャック・ラカンセミネール)《無意識の形成物》〜〈父の名〉の排除(部分) + リオネロ・ヴェントゥーリ《美術批評史》〜〈ギリシア人とローマ人〉(部分)。(18:20-20:40 ¥80-) @月島「タマダ・プロジェクト・コーポレーション」。
    • 「彦坂尚嘉」さんの「立教大学」での講義の日と重なることがわかり、以降木曜日に日程調整。/ラカンの難解な講義録と、美術に関る評論文の、少人数による、順繰りの音読。両者に、特に密接な関係がある訳ではないだろうが、彦坂さんの、内容に関連しての、思いつくままの哲学、美術界、世相談義が面白い。/「ジジェク的」なのかも知れない。/「教」じゃなくて「彦坂『講』」だ。
    • ラカン - フロイト - 仏教。...人生のいろいろな快楽を、目の前に紗幕を置いて、それを通し、ただ見ているという生き方をしている人もいる。...「仏教」は、欲望、感情をそぎ落として行くから、緩慢な自殺を試みているのと同じだ。...フロイトは科学者だから、人間の心的現象は、神経にかかる負荷 = ストレスだといった。ラカンはコンピュータ以前の人間だから、「物質文明」とかいっていた時代の人間だ。「シニフィアン」の連鎖として捉えていない(?)。古い時代の人。
    • ラカンを読むこと。...個人の苦しみを抱えた「佐々木孝次」という人が、自分の動機を持ってフランスへ行き、治療を受け、ラカンを学んできた。...翻訳がひどいからわからないのかと思っていたら、フランス語で読める人も頭をひねっていた。...何でこんな難解なものを読む必要があるのか、というと、人生そのものがわからないものだから。思いと現実は違う。人間には、他人は良く見えても、自分自身が見えない。言っていることとやっていることが違うこともままある。ジジェクによれば「欺瞞」...。人間には自分が見えず、デカルト・西欧的な「自我」は無いということを公然と言った。だからラカンは憎まれ排除された。
    • フッサールの業績。...デカルト的な世界観の中で、「他人」が出現する状況を厳格に証明しようとして出来なかった。人間は物に触れながらも、物が実在することを知りえない。最後に「自己崩壊」を迎える様は感動を覚える。...本物の哲学者は、何を書いているかわからない部分がある。「現象学」確立の頃の論文は全くわからない。
    • セザンヌ評価。...(メンバーの方の「ジャコメッティ」評価を聞いて)自分にはジャコメッティ評価は無い。初期のシュルレアルスムを否定して作風を変えたところが信用できない。実存主義の絵解きじゃないのか。...例えばドラクロアに影響された初期セザンヌは、暴力的な場面を描いていた。ピサロに言われて印象派に加わった後も、新手法で暴力を描いていた。その試みが《大水浴》に繋がる。訳のわからない、やってみなければわからない所から始まるのが芸術。本来は評価が難しいものだ。セザンヌも部分的に評価する人は多い。全体像を評価できる人は少ない。...コンビニの店員のしゃべり方、バスガイドさんの節回し、演歌歌手(ぴんから兄弟こまどり姉妹)の節回しは「デザイン」。個性が出ないような作り。「社会性」だけで作る場合はああなる。(*ジャコメッティの出発点はエジプト美術の模倣だったという研究もある。シュルレアリスムもまた仮の姿?)

    • 寅さん。ダイ・ハードポストモダン。...なぞるとダメになる。わかった世界をなぞるように描くというポストモダニズムの表現はあるのだが、山田洋次『武士の一分』は良くなかった。まだ藤沢周平の人情もの小説を読んでいたほうがいい。「渥美清」が亡くなったとき泣いていた現代美術の画廊主の女性がいた。寅さんを全部見ていたんだそうだ。現代美術やって寅さんかと思った。一番最初の寅さんは映画館で見て面白かった。繰り返しのは恥ずかしくて見られなかった。《ダイハード》《マッドマックス》も最初のがぐちゃぐちゃしていて一番いい。繰り返すとダメになる。書道は一発で書く。全共闘のタテカンはなぞるんだよ。
    • 精神分析の起源と金銭と近代主義。...ラカンは、ウィットが生まれるような文学の流れを評価していた。時代が移り変わると、氷が溶けるように、物語文学が溶けて、中からいろいろ出てくる。...「精神分析」も、教会の「懺悔」というシステムが、教会の外に出たものだ。...分析家と患者が擬似恋愛感情に陥る場合が出てくる。その場合、「お金」を介在させ、人間関係を解消する。「メタ構造」に置き換える。これが「近代主義」だ。
    • 「現象界」という言葉の使い方。...フランス語でラカンを読んでいる人たちは、ただの「大学人」なので、学校の中に自分たちの派閥の場所を作ることが「欲望」なのだから、現実を読み解くとかいう興味は全く無い。ただ本を文献として読んでいるだけ。患者を臨床して看るという経験もない。...ラカン自身のダマシもある。数式で説明しようとした、という失敗もある。...自分の「現象界」という言葉の内容はラカンのものと違う。
    • 雪村(周継)。...中国では5世紀に画論があったのに、日本での成立はかなり遅い(17世紀)。日本で最初に画論(技法論・材料論も)を書いた画家なので、「雪村」の悪口を言われるといい気分はしない。不幸なことに出来の悪い贋作が多い画家だ。
    • メンバーの方が持参した本『卵でピカソを買った男 〜 エッグ・キング 伊勢彦信 の成功法則』(実業之日本社 2005)に関連して。ジェームズ・ローゼンクイスト人物評。...ごくまともな、ちゃんと会話できる人。「ファルマコン」展に出した巨大版画は良かった。「アド・ラインハートの黒い抽象画はさっぱりわからない」と言っていた。率直でまともな人だ。/マティス。初期の頃から見ていると、これでいいのかと思うような変な絵を描く。下手さ(を評価)。紗幕越しに白衣を着てモデルを描く。変な人。オリエンタルなパラダイスを追っかけていたのか。現地を旅行したはずなのに、現実のモロッコの反映が全く無い。
  • 深川資料館通り商店街 # 09「花みずき街角誰でもアーティスト 〜 アート観光祭り」。...中華料理店「八仙苑」。「彦坂尚嘉」見立て作品(茄子・トマト)を天井に展示。(-04/29)。

  • 001. ...4.友坂麗/5.HIKARU/Wポラ/6.彩月あかり/ポラ/パチンコフィナーレ。/1.篠崎ひめ/(2.華月漣/3.松本ひなつ/トリプルポラ)...04/17 (Fri)(19:20-20:57/21:00-21:20_¥5,000-+¥1,000-)。 @新宿 歌舞伎町 風鈴会館裏手「DX 歌舞伎町」。
    • 「友坂麗」...和装による三場。花魁風和服。着物の下に黒い肌着で男振り。赤いシースルーの衣装でベッド。「夢芝居」「酒と泪と男と女津軽三味線チョコレイト・ディスコ」など。まだ和物をこなせていない。やりにくそう? 途中で男役になるのには驚いた。足などだいぶ痩せた。乳房が美しい。
    • 「HIKARU」...フラメンコ風の赤と黒。黒い下着だけになって。/相変わらず真っ白な体で、お盆の空間を使い切ったダンス。こうなると「御幸奈々」も見たくなる。ものすごい美人ではない。口許が普通の女の人っぽい。さすがに腿と腰まわりには少し脂がついたか。最近取締りうるさいからか(ゆのさんのケースもあるし)現状「天狗」はしていないみたい。
    • 「彩月あかり」...今年参入の新人さん。ゆさゆさという感じではないが、胸が大きくてきれい(土台から大きいタイプか)。小柄で細い。体調万全でないらしいが無難こなしている。
    • 「篠崎ひめ」...浅草的な振り付けは全廃。彼女らしいぶっ飛んだ衣装と発想の演目が戻ってきている(最後は計算されていることが判るが)。プラスチック系ビニールの小道具とジャケット。モチーフはミツバチか。とにかくピョンピョンした踊りが止まらない。歌詞の当て振りも加わる。見てると楽しくなってくる。活力を貰える。久しぶりに見て驚いたのは、最後のオープンの時のお盆上での体の使い方(でんぐり返ししつつ回る方向をクルッと変える)。キリモミするような激しい動きなのだ。全体としてスゴいパフォーマーだと思う。何処にも卑猥なものは無いのでは。衣装のデザインも裸体から視線を四方に拡散させるように作られているし、そもそも顔の表情がありすぎる。大体、彼女の裸自体、均整が取れていて真っ白で薄毛だし、そんなにエロチックな印象は無い。抽象的といってもいい位。彼女自身も、特別な思い入れはないんじゃないだろうか。

    • 三ノ輪「花月堂」の「あわ大福」「豆大福」。...普通の味でしょう。洋菓子にも力いれてるのか。
    • 原宿「瑞穂」の「豆大福」。...豆がうまい。女の子が単品で買って食べていた。
    • 吉祥寺「和菓子処 紀の国屋」(本店:武蔵村山)の「あわ大福」。...普通の大福よりおいしいのは確か。店員さんの口調が変に厳しい。やなかんじ。

  • 吉田暁子『視/夜_意義黎明』展。 @銀座・新橋「東京画廊BTAP」。...画像で見るといいんだが、実物を見ると安易な感じ。レイヤー構造だが、すでに抽象画ではないし、花鳥風月デザイン。「松井冬子」かなんかに刺激されてるとか。(*筆者は松井冬子評価しません。)
  • 上田和彦 + 永瀬恭一『組立』展。 @新宿三丁目「photographer's gallery」。最終日。...「岡崎乾二郎」スクールというか、小難しい、具体例の無い、役に立たない、気の利いたコメンテーター風の思弁(堂々巡り・立ち往生・トリビアリズムの思想。)と、ベチョッとした、濁った色の絵の展示。この二つは関係ある?
  • Bloody Honey 〜 木下奈緒美』展。 @清澄白河「深川ラボ」。...お色直しと展示替え途中にお邪魔した。オブジェと写真(油と水の分離。昆虫写真の応用。アリンコどアップ)。アクセサリー。
  • 「# 02 アートフェア東京 2009」。 @有楽町「東京国際フォーラム B1F・展示ホール1」。...香川の「ギャラリー・アルテ」という目標があったので良かったが、そうでなければ、ごちゃごちゃした変な「気」に当たっていた。昔から団体展は嫌いだったのに、うっかり行ってしまった。/壁面に苔を植えつける装置を売っている業者さんが混じっていたのはおかしかった。苔の菌類の匂い。刺激的。/読書会の大学の先生の評では、「コンセプチュアル」的なもの、「抽象絵画」が皆無だったと。「マンガ的具象」全盛。


〈見落とした〉:

    • 「開国博Y150」開始。「Y150 はじまりの森」(新港地区8街区)ほか7会場オープン。《ENEOS ラ・マシン》(大道芸・大蜘蛛ロボット)登場。 @横浜。...Web サイト全然開かない。 
  • 柄本明一人芝居・別役実書き下ろし『風のセールスマン』 @新宿「紀伊国屋ホール」。
  • CO 9(大正まろん/寺十吾)『太陽の匂い』『彼方の水源』 @新宿御苑前「サンモールスタジオ」(-04/27)。
    • 篠山紀信写真展『NUDE!! NO NUDE!? by KISHIN』 @恵比寿「NADiff A/P/A/R/T」。
      • 《2009/04 結》
  • 1.星川音々/2.友坂麗/3.みずき(みかん組)/4.卯月朱美/5.御幸奈々。 @郡山「郡山ミュージック劇場」。★
  • 1.矢島愛美/2.島谷小百合/3.若葉さくら/4.林泉水/5.吉野サリー/6.加瀬あゆむ。 @新宿 歌舞伎町 ゴールデン街「新宿ニューアート」。
  • 1.ひなぎく/2.結希瑠華/3.片瀬永遠/4.川村あいね。 @福井 あわら湯の町「芦原ミュージック劇場」。
  • 1.夢見ほのか/2.小林里穂/3.香坂ゆかり/4.森下理音/5.水野美香/6.灘ジュン。 @広島県 福山「福山第一劇場」。
      • 《2009/04 中》
  • 1.篠崎ひめ/2.華月漣/3.松本ひなつ/4.友坂麗/5.HIKARU/6.彩月あかり。 @新宿「DX 歌舞伎町」。...不完全ながら一応見た。★
  • 1.泉希/2.鏡乃有栖(04/11-12)/スペシャルゲスト ギャル系ポールダンス舞姫(坂口もか)/3.遠藤悠美 & 青山和希/4.葉山瑠菜/5.春風るな/6.榎本らん。 @新宿「TS-MUSIC」。...ちょっと前に引退した人がでていませんかあ。
  • 1.綾瀬夏樹/2.栗鳥巣/3.素人ゆい/4.相田樹音/5.結奈美子。 @郡山「郡山ミュージック劇場」。
  • 1.山咲みみ/2.金城ちさと/3.五木麗菜。 @加賀温泉「山代劇場」。
  • 1.詩田笑子/2.寺丘早織/3.星川音々/4.若葉さくら/5.匠悠那。 @札幌 すすきの「札幌道頓堀劇場」。
  • ユニット・トラージ(北村想・小林正和)『アチャコ』 @駒場東大前「こまばアゴラ劇場」。
    • 『岩城諒子「未現」/村山まりあ「変異」』展。 @銀座「ペッパーズ・ギャラリー」。
  • 青年団リンク・うさぎ庵 Vol.7『7歳の孫にジンを2杯飲ませた祖母』 @小竹向原「アトリエ春風舎」。
      • 《2009/04 頭》
  • 1.夏野かをり/2.綾瀬夏樹/3.篠崎ひめ/4.青山ゆい/5.純名もも。 @仙台 国分町「仙台ロック」。※東洋大会。
  • 吉沢伊織/人妻ひかる/ゆの/宝生恋/HIKARU。 @郡山「郡山ミュージック劇場」。
  • 1.大崎悠里/2.盃島楓/3.鏡乃有栖/4.早瀬みな。 @福井 あわら湯の町「芦原ミュージック」。
    • 2009/03/31 (Tue) 月子さん(月丘雪乃さん)ヌード関係の仕事から完全引退。 @蒲田「キャバレー・蒲田レディタウン」。...ラスト・ダンス・アクト。

〈しかもワンショット公演だった〉:

  • 築地俊造 with RIKKI vol.10」 @新大久保「Rズ・アート・コート」。
  • リュウセイオー龍『音と挑舞の探り Vol.1 春待ち人』(大熊ワタル/桜井芳樹/こぐれみわぞう) @中野富士見町「plun - B」。
  • ささらほうさら金粉ダンス『野毛大道芸 2009』 @桜木町日ノ出町。「ウィンズ横浜B館」前。横浜市中区野毛町3-136。
  • 千葉雅也・池田剛介「絵画を再起動する」 @北千住・千住大橋「con tempo」。
  • 「世界のドキュメンタリー 2008」# 06「日本ドキュメンタリー作家列伝 # 08 〜 羽仁進」...『教室の子供たち』(1954) 30min//『絵を描く子供たち』(1956) 38分//『双生児学級』(1956) 39分 他。★
  • 「April Dancer」...Durings/THE 浜田山!/sekifu。 @阿佐ヶ谷「ネクストサンディ」。 
  • #06「聴くものがたりの会」朗読:佐藤香織(マキイマサル画廊のスタッフさんだ)・薩摩琵琶:櫻井亜木子。 @清澄白河「深川資料館通り商店街事務所 2F・和室」。
  • 佐々木昭一郎 講演会「私は持てるもの全てをもちはこぶ omnia mea porto mecom」『四季・ユートピアノ』『アンダルシアの虹』上映。 @福岡 西新「西南学院大学」。...キケロの《パラドクサ》からの格言なんだが、語順が怪しい。こういうところが佐々木テイスト。 
  • REGINA presents「Carne Land Circus」...石坂マサヨ/BO-PEEP/山田広野/若林美保/coppelia/HARUNA...etc.。 @代々木「Zher the ZOO」。
  • 『LOVE LIFE LIVE × MARZ Presents 突撃!帰ってきた冥途之土産BAND』...冥途之土産BAND/のすけ(from 馬浪マラカス団)/たなゆきんぐ & DON(from 月ノ魚 & LOVE LIFE LIVE)/OJI(from Barbi)/mokutaro(from Pablo)/兼坂うい(from EARTH 78)/MC:李彬。 @新宿「新宿 Marz」。
  • 笹川美和 @「赤坂ブリッツ」。
  • 中尾勘二の秘蔵テープを聞く @千駄ヶ谷「ループライン」。
  • カール・ストーン(Carl Stone)/安澤洋/大和田俊+庄子渉/杉本喜洋。...「concert!!」 @北千住・千住大橋「com tempo/北千住おっとり舎」。