2010年02月 月間 見た聴いた読んだ。

とよたあきおしゃちょー



  • 錦鯉タッタ『ちょっとまんちゅりあ、ごはんですよ 〜 愛新覺羅溥儀 と 愛新覺羅顯シ』(17:08-18:36_¥2,000-) @新小岩新小岩zaza」。
    • 楽日に再見。欲求不満の不能者あるいは禁欲者にして迷信に囚われた小暴君。のちに模範囚となった偽国王。...生存説が跡を絶たない芸能スタアまがいの処刑された策謀家。国家にとって裏切り者のオトコ女。▲ まずは、国家と国家の境界線上にあって、利用された・あるいは自分で望んで演じた、二人の実像と影の部分の一端を描いた劇だろう。▲ 1920/1930年代の日本でも行われていた大衆のイメージ操作/あるいは大衆の欲望の具現化。一方的にどうこう云えない鏡像関係にあるというのが、現在の文化理論上の通説らしい。▲ 真ん中辺で登場する満州の鶴? 朱鷺? ニッポニアニッポンを花上直人さんが踊るのだが、楽日では先鋭的な怒っているような気配が強かった。コンチネンタルタンゴに乗ってようやく満足に動ける、ヨタヨタの盲目の生物。蓄音機が奏でるノスタルジアよすがに生きているのか、音楽が無いと舞えない高度に文化的な衰退した生物なのか。▲ ちなみに、食事会に招待されたのは満州の全人民なんだそうだ。

  • 錦鯉タッタ『ちょっとまんちゅりあ、ごはんですよ 〜 愛新覺羅溥儀 と 愛新覺羅顯シ』(遅刻...17:13-18:31/...-39_¥2,500-) @新小岩新小岩zaza」。
    • 満州国の最後の皇帝「溥儀」と、東洋のマタハリ川島芳子」が、死後、ベケット的な煉獄空間で、お喋りしながら、生前は決してすることがなかっただろう、台所仕事を続けている。謎の招待客に食べさせるパーティーの軽食を10品程度。だが、断りのメッセンジャーだけ現れ、招待者はこない。調理を続けながら、彼らが生前のこした手記や述懐が再び語られる。過去の時間を遡ったり下ったり。目の前の時間は刻々と過ぎてゆく。/ とにかく初見はあっけにとられる、というか調理の進行に気が取られ、話に身が入らない。
    • 気がついたこと...傀儡の王を擁立するなんて、発想が南北朝時代と変わらない。外国相手によくやるよ。朝鮮、台湾、満州なんてそんな手広い植民地経営が日本人に出来たのかね。大雑把な感覚でやっていたんだろう。そして敗戦時の処理がどこまで出来ていたのか。/ 満州に比べ、朝鮮、台湾の様子を描いた文学作品、無いわけじゃないが、ごく少ない。当地のものが紹介されることもごく少ないのではないか。/ ポイント。時刻。ニッポニアニッポン。衣服。王族とパフォーマンス。
  • グループ展「シブヤ・ペインティング」。 @明治神宮前・表参道・渋谷「ギャラリー・ニ・モード」(-02/28)。※キャットストリート一本南の道。「春節」で表参道に中国人いっぱい。
    • 今村仁 / 岩熊力也 / 岡田真佐志 / 荻野僚介 / 門田光雅 / 新堂大介 / 天本健一 / 彦坂敏明。 ...門田さんの小品買う。
  • 小原健吾 個展「Crash」。 @曙橋「MOTT Gallery・2F」(02/17 - 02/28)。
    • 旧アイショウミウラアーツ。1F 写真、造型ほか。プロレス雑誌の切り抜きで作ったコラージュとか。
    • 小原作品。抽象表現主義系。2005年の「ハイド・アンド・シーク」シリーズは良い。今回1点だけ砂っぽいマテリアルの作品がある。個展の度作風変える。 

    • ETV『あるダムの履歴書 〜 北海道・沙流川流域の記録』。
      • 忘れた頃に大失敗した計画を再起動してくる官僚組織という異様な集団。/ 二風川ダムは危惧されていたとおりに汚濁し土砂と流木で満杯になりつつある。ダム建設に抵抗したアイヌの賢人たちは亡くなり、その息子たちが植樹運動でささやかな自然回復に手をつけ始めた。そんな中、平取ダム建設再開計画が。...政権交代で取止めに。地元自治体の中止反対運動。
  • 松下和歌子「春分点ヒルコ」展。 @清澄白河「深川ラボ」(-02/21)。
    • なんと、新作はまだ全然出来ていない。相当な寡作の様子。ご本人はおとなしそうなメガネ女子ヒルコ的なお化けが自分の分身なんだそうだ。...02/14 (Sun) 新作。炎の部分を描く前まで進行。
  • むっちりみえっぱり『ムートンにのって』(15:08-16:53_¥2,000-) @五反田「アトリエヘリコプター」。
    • 山本由佳さんのわざとらしいあのニュアンスがまさしく「むっちりみえっぱり」のトーンだと思うのだが、全体に反映されてはいない。ファンタジー女子/おまけ雑誌編集会議/よさこい集団/小劇団の内輪揉め/NHKテレビ番組のパロディ/合コンと昔の“文化英雄”の話のパロディのオムニバス劇。ところどころ親爺でも書けそうなベタな笑劇。全体的に材料不足か。卑俗さをまぶす塩梅が昔と変わってしまった。巷の女子カルチャーとも感触的に違う感じ。前田司郎さんの演技濃すぎ。グミ話と、深海魚寿司のビジュアルはいい。



〈見落とした〉:

  • 龍昇企画(作:犬井邦益)『納屋の中の恋』 @牛込神楽坂「シアター・イワト」(-02/28)。★ 
  • 江戸糸あやつり人形座・笛田宇一郎事務所 ほか《バッカイ》 @赤坂見附「赤坂レッドシアター」。★
  • 突劇金魚(サリng ROCK)『ビリビリHAPPY』 @駒場東大前「こまばアゴラ劇場」。
      • 《2010/02 結》
  • 1.遠野こころ / 2.安田志穂 / 3.宝生恋 / 4.夏野かをり / 5.HIKARU。 @「栗橋大一劇場」。
  • 1.大月小夜 / 2.水姫真名 / 3.天羽夏月 / 4.美鈴えみ / 5.星川音々 / 6.牧瀬茜。 @「大和ミュージック」。
  • 1.奈良ゆずは / 2.川崎明穂 / 3.真中ゆかり / 4.友坂麗 / 5.花村沙知。 @「仙台ロック」。
    • 廣沢美波 個展「おもひでころころ」。 @恵比寿・代官山「Aikowada Gallery」。
  • 五反田団といわきから来た高校生『3000年前のかっこいいダンゴムシ』 @五反田「アトリエヘリコプター」(-02/21)。
  • チェルフィッチュ『わたしたちは無傷な別人であるのか?』 @横浜「ST-spot」(-02/26)。★ ...「横浜美術館」で3月にも上演。 
  • OM-2『作品No.7』 @日暮里「日暮里サニーホール」。
      • 《2010/02 中》
  • 1.鏡乃有栖 / 2.詩田笑子 / 3.篠崎ひめ。 @あわら湯の町「芦原ミュージック劇場」。
  • 1.千葉なぎさ / 2.マドンナ麗 / 3.森優希奈 / 4.牧瀬茜 / 5.若林美保。 @小倉「A級小倉」。
  • 1.山口桃華 / 2.星川音々 / 3.華咲あいな / 4.かんな / 5.朝比奈瑠依 / 6.小澤マリア。 @天満「東洋ショー劇場」。
  • バーバラ村田朋未グループ『身体激情 〜 よるべない女たち』 @両国「シアター・カイ」。...制作アフター・クラウディ・カンパニー。
  • DA・M『夜がやってきてブリキの切り屑に映るお前の影をうばうだろう』 @高田馬場「プロトシアター」(-02/08)。
  • ペピン結構設計『トンカツであ〜る / 長新太・つきよのキャベツくん より』 @横浜 馬車道BankART Studio NKY」。 
      • 《2010/02 頭》
  • 1.白雪恋叶 / 2.美咲遥 / 3.匠悠那 / 4.牧瀬茜 / 5.御幸奈々 / 6.中谷あいみ。 @新宿「DX 歌舞伎町」。
  • 1.鮎原かおり /2.鏡乃有栖 / 3.大崎悠里 / 4.夏川あき / 5.ゆの。 @上野広小路「シアター上野」。
  • 1.天羽夏月 / 2.神崎雪乃 / 3.羽音芽美 / 4.虹歩 / 5.HIKARU / 6.早瀬みな。 @船橋「若松劇場」。

〈しかもワンショット公演だった〉:

  • 《スピーカーのオーケストラによるアクースモニウム・ライブ 〜 ピエール・シェフェールへのオマージュ》※ピエール・シェフェール生誕100周年記念。 @飯田橋「東京日仏学院 エスパス・イマージュ」。 
    • (13:00)アクースモニウム・ライブ・コンサート第一部。
    • (14:00)第二部。石上和也 / 由雄正恒 / 菅谷昌弘 / かつふじたまこ / 及川潤耶 / RAKASU PROJECT「ぼうそう・あたり」。★
    • (16:00)第三部。
    • (17:00)第四部・招待作品演奏。
    • (19:00)第五部:記録映画『音楽のレッスン:ミュージック・コンクレートから音楽そのものへ』上映。
    • (20:00)第六部:ピエール・シェフェール作品演奏会。/ カクテル・パーティー
  • 危口統之(悪魔のしるし)・安野太郎(東京芸大)ほか『メタル放送大学 〜 メタル大学 on Ustream』 @横浜 日本大通り「横浜創造界隈 ZAIM」特設スタジオ。...建築系ラジオから彦坂氏、五十嵐氏シンポジウム参加。司会進行がなってなくて参加者から批判。