2011年06月 月間 見た聴いた読んだ。

  • 劇団どくんご『A Vital Sign 〜 ただちに犬』(18:45-20:43_¥1,000-) @新町「県立群馬女子大学・円形広場・特設“犬小屋テント劇場”」。06/28 tue - 06/29 wed.。初の群馬公演初日。
    • 『美術史』...村上隆カイカイキキ工房の制作の方法。写楽版画と大正版画運動。△村上隆の初個展とデビュー展の内容。田宮模型の兵隊を使ったジェフ・クーンズのものまね作品だった。△ジェフ・クーンズの経歴。株式投資で資金を作って工房を開く。△日英における遅れてきたシュミレーショニズム。△日本的個人主義の内実。△世界規模の経済危機の現状認識。△大きな悲劇的出来事と芸術の根拠について。原爆短歌。△複雑系の時代。茨城県地震について。△海外の美大にはアーティスト・サバイバル・コースがある。△教材《美術の一万年》というペーパーバック。△実物を見ることと情報だけで判断すること。真贋をはっきりさせること。△スカトロジーの出てくる映画(《ピンク・フラミンゴ》《ソドムの市》)と近代の価値観の崩壊期。△新石器時代の洞窟の“手形”壁画 → エジプト美術。エジプト美術の一部が図鑑などから排除されている件。△縄文土器の全時代から見た火炎式土器の例外性。△人類の文明史。蓄積が出来てくると、彦坂理論でいう次元・相が圧縮される。重層性を持つトータリティが単層化される。ある種のキッチュ化。身の丈主義。文明の持つ心地よさ、生活の安定が背景にある単次元主義が出てくる。△単層的なものは消費しやすい。△奈良のインド人のカレー屋の料理の重層性について。△写真集『不肖宮嶋』に出てくる犯罪者の顔分析。△石器時代から現代までの、時代変化に伴う次元の変化。△日本の陶芸史。縄文土器初期のトータリティ、泥臭さを評価したい。△溝口健二今村昌平の映画。上品な芸術性からトータリティの獲得へ。△村上隆のリアリティ。聞いたところではグレイシー柔術がもてはやされた頃の格闘技的リアリティを祖としているんだとか。△アメリカ放送業界。TVドラマ《ER》のリアリティを模倣できないため、代替品として出てきた《リアリティTV》。△近代啓蒙思想が抑圧してきたリアリティの復権。馳周星のネタ元、ジェイムズ・エルロイ、価値転倒の物語。△大英博物館が企画した『土偶展』の素晴らしさ。△日本の陶芸は“一流主義”が強く、漏れるものが多い。△日本の仏画といっても、インドの仏教芸術の末流にすぎない。△日本では、コルビジェに比べミースの評価が高い事に不満。
    • 『写真史』...『不肖宮嶋』から、新ユーゴ戦争の爆撃跡の廃墟写真。16次元=崩壊領域は人を惹きつける。△これが芸術だと錯覚させる。芸術とは何かの答えがいろいろある点が問題。△美術の崩壊領域。分析的キュビズムがこれにあたる。ピカソは恐怖を覚え引き返す。16→6次元に戻った。これが総合的キュビズム。△ローマの廃墟趣味の庭園。ロサンゼルスの廃墟公園。△『不肖宮嶋』から、自衛隊ホバークラフト部隊の写真。平和憲法上、本来は持ってはいけないと思うのだが、現実にはある。△崩壊音楽。ポップグループ。モーターヘッド。セックスピストルズピストルズラモーンズの焼き直しなんだけど。△プログレッシブロックというロックの芸術化が、ガレージサウンドに世代交代した。△クラッシュのライブの映画が印象的。イギリス労働者階級の若者たちが絶望してただひたすら縦にジャンプ(映画《ルードボーイ》か?)。△二つに分裂する近代。社会体制は自由主義と共産、社会主義に。芸術はアバンギャルドキッチュに。△アバンギャルド:前衛は軍事用語。近代は戦争と粛清の時代だった。混ざり合ったものを、主張が引き裂く。△岡本太郎キッチュ。色付き漫画。家族の問題。ピカソを意識していたらしいが、表現の構造が違う。ピカソは性の問題が大きく、岡本太郎には性が無い。不能者だった可能性。△NHK瀬戸内寂聴岡本太郎について話す?_眉唾な下品な人だと感じる。△日本人の、集団で信じ込むパターン。△岡本太郎を芸術だと信じ込む。今回の原発事故でも放射能大したことないと信じ込む。△ネガティブな国家神道。まだ生きている。△御真影が一斉に消えた。新潟の田舎にはあった。手に入れたい。△1975年前衛の終わり。...ブライアン・ファーニホウでも、以前と音が違う。△中山岩太。終わってしまった前衛としてレベルが高い。△その場にいた糸崎さんのフォトモ分析。リアリズム、おこし絵、世間体、緻密さ、レトロ。△通念から離脱。△人を惹きつけるもの。崩壊。箱庭。水玉・点々。赤。甘さ。△赤瀬川原平の影響。贋札裁判。前衛を揶揄した、街歩き的トマソン。△糸崎芸術は錯綜している。△アバンギャルドは芸術ではないのではないかという疑問。△芸術でなくてもいい。芸術を無くしたい。△終わったのにまだやっている。アバンギャルドの伝説化、伝統芸能化。△マイルス・デイヴィスの電化以降。ジャズ前衛の伝統芸能化。△この30〜40年間は伝統芸能化の堆積であり錯綜。△糸崎さんのフォトモは失われた現実をつくっている。江戸のおこし絵まで遡れる。△骨董で芸術をつくる。△クリエイティビティーを無くする。タイムラグを鑑賞するニューアンティークを芸術と錯覚する。骨董として美術史が語られる。△アメリカの美術館には野球カードコレクションもある。芸術ではないが豊かなものに見える。△芸術とイラスト、デザイン、装飾に分裂させたのも近代。17世紀に実用美術と鑑賞美術に分離した。△近代の分離主義。実用美術と鑑賞美術。アバンギャルドキッチュ社会主義と資本主義。男と女。△統合への懐疑。△小津、溝口映画。理想化された人間像の芸術というのもわかるが、きれいごと。△人間には愚かさ、ドロドロした面があって。△村上隆会田誠。...骨董。下品さ。△糸崎さん。わからないものをありがたがるのは面白くない。△今井俊満アンフォルメルの評価。ヨーロッパの廃墟から登場。何らかの完成した芸術運動ではない。今井は模倣。△「具体」は廃墟を経験している。△アメリカは廃墟を経験していない。抽象表現主義またはアクションペインティング。タシズム。△廃墟には何らかの意味があるんだ、という信仰がある。△先輩筋にあたるアバンギャルド作家の活動を見ていて馬鹿ばかしいと感じたことがある。△戦前前衛写真。岩波書店の写真叢書。歴史化され整理されている。独立して名前が挙がっている写真家は凄みがある。
    • 『動画・映画史』...立教大4号棟地下に原子炉があった。データ分析実験のため。△何にしても測定にはバラつきがついて回る。ヴィトゲンシュタインが自分の家を設計。床を水平にすることがいかに大変かが思想に影響を及ぼした。△村上隆も京都にアトリエを持とうとしている。△柏、流山の汚染。△【糸崎さんら、ムービーカメラとガイガーカウンターを持って4号棟に計測と撮影に出かける】△立教大の「ファイナルカット・プロ」。△彦坂さんソフト歴。「フォトショップ」「イラストレーター」は使えて、「ドリームウェーバー」にはなかなか取り組めない。編集ソフトは「クオーク」が好きだったが「インデザイン」に取って代わられた。△横尾忠則のコンピューター作品は自分でやっていないのでひどい出来だ。△自動車の運転。スピードが人間の脳を変化させる。△ワードの書体が嫌い。△映像の音にエコーをつける。音が変わることで印象が変わって見えることが重要。△マイクロホン付ビデオカメラ。音を操作できる。色を変える。加工できる。△「格」とはコントラストのことである。△「八次元」は薄暗い。範囲内でコントラストをあげると「格」があがる。△現像所などに頼むと、普通「六次元」であがってくる。社会的に管理されている次元。△十一にあげると「一流」になる。△「一流」とはプレッシャーをかけること。一流の人は意地が悪い。口うるさい。△...意味が流れる。△「原映画」・「映画」。動いている映像の面白さ。△「原ドラマ」・「ドラマ」。△「原文学」・「文学」。△映画《トランスフォーマー》。芸術ではないが、原映画を追いかけている。△「芸術」の定義。表現のある側面である。デザイン、映画、単層では面白くない。△欠けているのは、デザイン、装飾、工芸。△村上隆は無芸術。△デザインとキッチュは重なっている。△「甘いキッチュ」と「酸っぱいキッチュ」。「酸っぱいキッチュ」を芸術と錯誤することが多い。△芸術とは社会的な表現である、という理解がひろまっている・プライベートな表現という目が無くなってきている。△トマトを流通させる。すべてのトマトが流通しているわけではない。規格からはじかれたものは流通に乗らない。△流通市場には制約がある。商品市場。△妻有で食べたコンニャクのおいしさ。生コンニャクはおいしい。市場に流通するのは還元したコンニャクだけ。△どぶろく。味が変わってゆくので毎日がたのしみ。菌が生きたままでは流通させられない。△流通にのせる美術。ロダン《考える人》は複数製作。雪舟、レオナルド、複数製作できる。△市場に乗せようとしている。セザンヌ、モネ。△《積みわら》は光の変化うぃ描きわけ、などという批評は事実の認識が甘い。△デザイン。社会性の方が重要。個人性はたいして重要視されない。△個人性とは下手であること。ウォーホールはわざと汚く刷る。△刷りの専門家に汚く刷ってくれといってもできない。△村上隆の作品。むっくりしている。△同化形態がある。芸術至上主義の錯誤。△次回はゴダール《映画史》。ゴダール新興宗教的。超一流性は無い。映画をたくさん見ていることは間違いない。
  • 劇団どくんご『A Vital Sign 〜 ただちに犬』(19:33-21:25_¥1,000-) @吉祥寺「井の頭公園・西園 ジブリ美術館裏・特設“犬小屋テント劇場”」。06/16 thu - 06/20 mon.。第一次東京公演中日。




〈見落とした〉:


  • 劇団May『碧に咲く母の花』 @新宿三丁目「タイニィ・アリス」。※マダン劇?
      • 《2011/06 結》
  • 1.早瀬みな / 2.御幸奈々 / 3.川中理紗子 / 4.五木麗菜 / 5.吉沢伊織 / 6.篠崎ひめ。 @京成船橋「若松劇場」。...★ ほぼパーフェクトな香盤。
  • 1.大月小夜 / 2.神崎雪乃 / 3.相田樹音 / 4.友坂麗 / 5.匠悠那 / 6.岩崎彩菜。 @「大和ミュージック」。
  • 笛田宇一郎演劇事務所《オイディプス神話》 @牛込神楽坂「イワト劇場」。★...「錦鯉タッタ」の岩崎健太さん客演。
  • ピーチャムカンパニー(筒井康隆原作)『ダンシング・ヴァニティ』 @「スペース早稲田」。最終日。
    • 設楽陸「シュミレーテッドレアリズム」展。 @名古屋・日進「ギャラリー・エム」。最終日。
    • フクムラユキ・野村愛・山岡香澄 New Artists Preview "True Colors" @名古屋・今池「ジルダール・ギャラリー」。 
      • 《2011/06 中》
  • 1.松本幸奈 / 2.森口美希 / 3.南あおい / 4.御幸奈々 / 5.HIKARU。 @「ライブシアター栗橋」。
  • 1.仁科夕希 / 2.奈々 / 3.黒崎優 / 4.篠崎ひめ。 @「広島第一劇場」。
  • 1.綾瀬ナナ / 2.永瀬ゆら / 3.多岐川美帆 / 4.友坂麗 / 5.川村あいね。 @京成船橋「若松劇場」。
      • 《2011/06 頭》
  • 1.潤奈 / 2.柿沢めぐ / 3.園田しほり / 4.篠崎ひめ。 @「蕨ミニ劇場」。
  • 1.綾秦クレハ / 2.武藤小雪 / 3.ゆの / 4.水咲カレン / 5.HIKARU。 @「若松劇場」。
  • 1.麗ちなみ / 2.秋元みり / 3.香坂玲来 / 4.早瀬みな / 5.RiN / 6.吉沢伊織。 @「大和ミュージック」。



〈しかもワンショット公演だった〉:


  • モケレンベンベ・プロジェクト『流光の風をたどれ』 @川口元郷「川口アートファクトリー」。
  • 江本純子 × 上杉清文『官能教室』 @六本木「新世界・プロデュースラボ89」。
  • タルオルム《マダン劇・我が家のイヤギ》 @今里「中大阪朝鮮初級学校・グラウンド」。大阪市東成区東中本3-17-6。★
    • Gin's Bar『Verte 〜 一秒間に四文字で伝えられない想い』 @仙台 五橋「クォータースタジオ」。
    • 「さりとて(杉本拓・佳村萌)」+「orz 〜 祈り」are 西瓜・橋本亮・須貝吏。 @仙台「パンゲア」。
      • 2011/06/25 Sat. - 06/26 Sun. 満塁鳥王一座『キム兄にゃとU子さん』 @板橋「サブタレニアン」。※ポスト3.11 福島演劇第一弾。★
      • 2011/06/11 Sat. - 06/12 Sun. SENDAI座 ☆ プロジェクト『明日にむかって歌え!』 @代々木八幡「青年座劇場」。