52人の著者と56冊の本。
読売新聞『世界の論調』(1978/12/23 Sat)...クリスマスから正月休みにかけて、あわただしい季節でしょうが、忙中に閑を見つけ、古典の何冊かをひもとく、という過ごし方はいかが? 西独の週刊新聞ディー・ツァイトが著名な評論家たちの選考になる『百冊の本』を発表しました。するとイタリアの週刊誌エスプレッソの方も負けじと「イタリア版百冊の本」を。このうち、両方から重複して選ばれた五十六冊の本のリストをお届けします。読書計画の参考になれば幸い。
- 004. アウレリウス・アウグスティヌス《告白》(397/400)。
- 005. 《ニーベルンゲンの歌(災い)》(1200)。...写本発見(1755/1768)。
- 006. ゴットフリート・フォン・シュトラスブルグ《トリスタンとイゾルデ》(1210)。★
- 007. 《千一夜物語(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)》。...フランスのガラン版(1704)/バートン版(1885/88)。
- 009. ジョバンニ・ボッカッチョ《デカメロン》(1348/53)。
- 010. フランソワ・ラブレー《ガルガンチュワとパンタグリュエル》(1534/1565)。
- 011. ミシェル・ド・モンテーニュ《随想録》(1580)。
- 012. トマス・モア《ユートピア》(1516)。
- 014. ダニエル・デフォー《ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険》(1716)。
- 015. ジョナサン・スウィフト《エレミュエル・ガリバーによる世界の辺境への旅行記 四編》(1726/35)。
- 016. ヘンリー・フィールディング《捨て子トム・ジョーンズ物語》(1749)。
- 017. ロレンス・スターン《トリストラム・シャンディ氏の生活と意見》(1759/67)。
- 019. ジャン・ジャック・ルソー《告白》(1770)。
- 020. ドゥニ・ディドロ《運命論者ジャックとその主人》(1778/80)。
- 021. ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ *《若きウェルテルの悩み》(1774) /《親和力》(1809)。
- 022. ハインリヒ・フォン・クライスト短編集(1810)。★
- 023. 《グリム童話集(子供と家庭のための童話)》(1816)。
- 024. ジャコモ・カザノヴァ《我が生涯の物語 〜 カザノヴァ回想録》(1822/1833/1914/1960)。★
- 025. ジェイン・オースティン《自負と偏見》(1813)。
- 026. チャールズ・ディケンズ《オリバー・トゥイスト》(1837/39)
- 030. オノレ・ド・バルザック《幻滅》(1843)。
- 031. ギュスターヴ・フローベール《ボヴァリー夫人》(1857)。
- 032. エドガー・アラン・ポー《物語集》(1845)。
- 033. ハーマン・メルヴィル《モービィ・ディック または 白鯨》(1851)。
- 034. ニコライ・ゴーゴリ《死せる魂》(1842)。
- 035. イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャーロフ《オブローモフ》(1859)。★
- 036. イワン・セルゲーエヴィチ・ツルゲーニェフ《父と子》(1862)。
- 038. セーレン・キルケゴール《あれかこれか》(1843/49)。
- 040. ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク《控え帳》(1806/1844-53)。★
- 041. アルトゥール・ショーペンハウエル《余録と補遺》(-1860)。
- 042. フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ《人間的、あまりに人間的》(1888)。
- 043. ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ《女中の子》(1886)。★
- 044. トーマス・マン《ブッテンブローク家の人々》(1902)。
- 045. ライナー・マリア・リルケ《マルテの手記》(1910)。
- 046. ジーグムント・フロイト《トーテムとタブー》(1913)。
- 048. ヤロスラフ・ハシェク《勇敢な兵士シュベイクの冒険》(1912)。★
- 049. ジェイムズ・ジョイス《ユリシーズ》(1922)。
- 050. マルセル・プルースト《失われた時を求めて》(1913/27)。
- 053. ウィリアム・フォークナー《八月の光》(1932)。
- 054. ベルトルト・ブレヒト《コイナさん談議》(1932/50)。★
このうち、あなたが読んだのは何冊?あるいは、知っているのは何冊。
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- 【★】 日本では比較的人口に膾炙していないと思われる本。
- 【*】一人で二冊選ばれている。
- *抜けている大物としては、シェイクスピア、ドストイエフスキーか。