福井市一泊/えちぜん鉄道 三国芦原線


JR福井駅。昼間降りた時には、人が改札をしているので「あれれ」だった。「スイカ、イコカ」の時代ダトイウノニ。
駅施設の一部は、ショッピングモールと同化している。
「コインロッカーはマツモトキヨシの隣にある。」ということで、デパチカまがいの通路を荷物を提げて歩く。
福井の街頭は、昔の「浦和」や福島県の「いわき」そっくりな感覚を受ける。
ふりかえると、半透明の素材をつかった、長大で立派な駅舎だった。


北陸本線にのって「春江」にゆく。
学生が結構多い。上下ジャージで髪で顔を隠すように俯いている大柄の女の子。隣にけばけばしいカップル。
旅行中なのか、開放的な気分になってはしゃいでいるお年より連中。


手動で扉を開け、下車。階段でホームを越えて改札から外に。
福島「久ノ浜」や、栃木「岩船」(富士見市の「鶴瀬」も何となく似ている)と同様、「文化施設」の最寄駅なのに、そこからの足がなく、タクシーも呼ばないと来ないという地方風景だった。
「ケイカン交通」の無人の待合室。プッシュホンで車を頼む。
帰りの時のためにメモしようとしたら、カレンダーには局番が書いていない。
テレビ、コーヒー、ポットつけっ放しというのは豪儀だ。番組は関西お笑い。関西文化圏なんだねぇ。


...観劇後。「ハートピア春江」。円形の巨大な池と噴水。カルピスとコーラを混ぜた飲み物が出てくる自動販売機。


今度は、タクシーで福井まで行くことにする。
訛のきつい初老のドライバーさんと話す(...以下翻訳しています)。


「今、福井で一番もうかっているのは、車のシートや、緩衝材を作っているセイレンという会社だ。」
「眼鏡のフレームも有名でしょ」
「フレームは三谷コンピューターというところだ。」
「へえ、コンピューターの会社がつくってるんですか。」
「多角経営だから。」


「これ九頭竜川。」
「福井で観光っていうと、芦原とか東尋坊になりますか。」
永平寺だね。竹人形館というのもある。紙みたいにうすーく削ってね。」
「竹を薄く削るんですか。」
「そうみたいだよ。でもお客は前まで行くと、くるっと帰ってきちゃうけどね。」


東尋坊にいったら、雨の日なんか死ぬほど寒いよ。温泉で暖まればいいんだけど、あわらも1万円位で気軽に泊まれるようでなくては、これからは難しいと思うけどね。」
「●●年前の大雪はひどかった。最近は道から水がでて雪を溶かすようになっている。路肩に穴があいているでしょ。」
「若い頃は福井で流していたんだけど、歳とってからは春江でのんびり仕事している。」


郊外風景。道路沿いにレストランやらユニクロやら、買物する施設が目につく。やはり自動車が便利な土地柄なのだ。


「県庁(市役所も隣接)の西側に飲み屋さんが固まってるんですか。」
「そう。もうすぐ花見だけど、あの山(足羽山公園)にいっぱい桜があって、昔は酔っ払いを山から良くのせた。ワンメーターくらいにしかならないんだけどね。車を汚された。」
「駅周辺はさかんに再開発している。新しいホテルも出来るみたい。駅前の道を掘って地下駐車場をつくっている。疑問だけどね。」


駅から直ぐのホテルにチェックイン。03/18 フェニックスプラザでの引田天巧ショーのポスターが目に付く。
研修生の女の子のフロント係。


「劇団 深海シガレットムーン」の手書きミニコミのガイドマップを見ながら、夜のプランを立てた。
「福井西武」で着がえのシャツを物色。


「ヨーロッパ軒本店」の「ソースかつ丼」を食べる。


...つづく。