火取ゆき+石塚俊明 LIVE


2006/04/27 (Thu) 「火取ゆき(かとり ゆき)(Vo,G)+石塚俊明(Per) LIVE」 @渋谷「渋谷アピア」。


(20:00-21:05_¥2,750-+¥2,000-)


...前の時間の出演者たち(金城かおり、はま)が終わったところに到着。月末の伝票をやっていたためです。
ギターのもう一方(小池真司氏)が屋久島にぷいと出かけていってしまい「シノラマ」ジョイントではなくなったらしい。 
...田中眞紀子アルバム『未明』買っとくこと。


カトリさんを知ったのは、友川かずき(現カズキ)作品の曲をカヴァーしているCDアルバム(『今すぐわたしを見て〜異彩・友川かずきの世界』(1996))を通して。
『水には映らない』という曲の詩からとった表題。この曲は私も好きなので、好感はもっていました。生では初めて。


白い衣装。シースルーのシャツの上を、質感の強い、うねうねのついた布地が覆っている様な、ストンとしたワンピース状の服に、白いカカトの高いブーツ。後ろから見るとカーディガンを羽織っている様に見える。
まぶたから眉にかけてのメイク。面長でとがった鼻。髪に毛糸を編み込んで、ドレッドヘアの様にしている。色は黄色と赤、黄色と緑をバランス良く。


ドラム、ドラ、紙を握りつぶす音などによる伴奏は、元「頭脳警察」の「トシ」さん。いまやロック系ではなく、振幅の大きい演奏で、インプロビゼーションのジャンルに混ぜられているんじゃないか。


あまり動かず、ほぼ直立。アンプに繋いだアコースティックギターを奏で歌う。マイクがかなり立体的に音を拾っている。
1曲目。すでに目がうるんでいる。そして据わっている。硬直、内観している、詩の世界に没入しているみたいな様子。足に力が入る。ツイストの様に踵を軸に揺らしたり。
2曲目。「...何々だが。」「...であるのだ。」「友よ。」という、歌詞というか、詩句。友川ナンバーかもしれない。
3曲目、5曲目。器用な人ではないが、幅がある。踊りはしないけれど、足だけツイスト風のアクションあり。
7曲目。この詩はすごい。二枚目のアルバムのタイトル曲だ。代表作だろう。感じが違う。
8曲目。会場に曲をつくった女性が来ている(新婚さん)。のどをしぼって呻き声を入れたりする、昔のアングラな感じの曲。珍しいです。
アンコール。友川曲作品。中原中也の詩の言葉、読み込んで身に付いているものがあると思う。「イワシ」というのは意味がとりにくいが、確か友川作品にも出てきた。詩語の共通。

  1. 「(..鳥..ああ僕よ..)」 *
  2. 「(..痩せた女が足を...無口な骨..)」
  3. 『そしてジャズが流れてる』
  4. 『海みたいな空だ』 ※友川ナンバー
  5. 「(..もしも光が..)」 ブルーグラスか、ブルーズ? サビが英語。
  6. 『アジア』
  7. 『真昼の星空』 ★
  8. 『新世界』 *
  9. 『いのり』
    • encore:
  10. 『サーカス』(中原中也友川かずき〈カズキ〉)


友川氏と違って、常識的な時間にお開きとなる。田中アルバム買うと「本人さんもいるよ」と声かけられる。