〈イタリア映画祭 2006〉


#06〈イタリア映画祭 2006〉@有楽町・銀座「有楽町朝日ホール・マリオン 11F」。


年を追うごとに、客入れなどのノウハウが進化してきているイタリア映画祭。...今年は「指定席」が登場。自分は昨年も上着の始末に困っていたっけ。今年は地下鉄の「A-0」口を使うのを覚えた。

2006/05/06 (Sat)


短編《自画像》

パオロ・フランキ監督 《見つめる女》

(10:30-12:45) 


短編《疑惑》

ジュゼッペ・ピッチョーニ監督 《私が望む人生》

(13:15-15:40) 

2006/05/04 (Thu)


短編《こんにちわ》 メロ・プリーノ監督  (2005) ...鏡の中の世界。夢の中の夢の中の夢というネタ。反応よい。

フェルザン・オズペテク監督 《聖なる心》 (2005) Ferzan Ozpetek "Cuore sacro"  ★

  • 現代の企業社会と、移民や失業者の群れの世界のど真ん中に甦る聖女伝説。イングリット・バーグマンの《ヨーロッパ1951年》や、アッシジの聖フランチェスコ伝説を連想させるという。バルボラさん舞台挨拶。彼女の本当の髪の色はどんなだろうか。...終わりはあざといとの意見も。

(10:30-12:45)


短編アニメ《ルー》 ブルーノ・ボゼット監督 (2004) ...生活感のあるスーパーマン風のキャラ。アメリカ・コンプレックス。

マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督 《13歳の夏に僕は生まれた》 (2005) Marco Tullio Giordana "Quando sei nato, non puoi piu nasconderti"

  • 通常は描かない場所・時間を写し出す。市民社会が被っている膜を突き破って、周囲を通り抜ける。最後に近い地点で、いつも弱くなる節目がある。オープンエンディング。...監督の舞台挨拶あり。昨年の《私をここから連れ出して》や、ドイツ映画祭の《泥棒の王様》と似通った展開をする部分がある。付け加え、仕立直し。

(13:30-15:45) 

座談会

(16:00-17:35)

  • 男優2人(アンドレア・レンツィ、ディーノ・アップレーシャ)。女優3人(マリア・ピア・カルツォーレ、バルボラ・ボヴローヴァ、サンドラ・チェッカレッリ)。監督2人(ジュゼッペ・ピッチョーニ、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ)。プロデューサー1人(ウンベルト・マッサ)。MC:岡本太郎。...二人の監督や、サンドラ、バルボラなど今を時めく女優さんが登場して、豪華なメンバーだったのだが、座談自体はいつも退屈なんだよね。それでも、ポヴローヴァさん歌を歌いだした場面あり。今回は見るのを見送った《母なる自然》のトランスセクシャル。《クオ・ヴァディス、ベイビー》のデジタル。《恋愛マニュアル》の喜劇の伝統、の他、《聖なる心》のテーマ系の先行作品のこと、《見つめる女》の撮影監督、タルコフスキーの相棒だったジュゼッペ・ランチについて話が出た。


短編《自由な闘い》 ステファノ・ヴィアーリ監督 (2004) ...思わせぶり。ネタを知ってまたガッカリみたいな。

ヴァリア・サンテッラ監督 《瞳を見ればわかる》 (2005) Valia Santella "Te lo leggo negli occhi"

  • ナンニ・モレッティ プロデュース作品。老年の親世代の痴話喧嘩?と、子供、孫まで登場する話。芸能という特殊な仕事(歌手)についての話でもある。正直、孫が出てくるまで退屈。見ていて疲れた。豪腕。...時間が経過して思うと、問題の祖母役、ステファニア・サンドレッリが真に迫っているとしかいいようがない。その点は驚異。

(18:15-20:00)