「落日ストリップ」今「仙台ロック」に「若林美保」が来ている。

ポスタア



2007/01/11 (Thu) - 01/20 (Sat) @「仙台ロック」。


01/11(Thu)-01/15(Mon) 1.早坂祐希 2.ほしのひかる 3.若林美保 4.森川いづみ 5.夕樹舞子
01/16(Tue)-01/20(Sat) 1.早坂祐希 2.若林美保 3.ほしのひかる 4.かんな 5.稲本ちえみ。


世の中の大半の人は、「ストリップ」は風俗営業の一つだと認識しているハズ。
当然それはその通りなのだが、数年前まで、月丘雪乃、夢野ひなた、浜崎みう、大信田ルイといった人たちが妍を競っていた時期があった。
こういった、ある特定の踊り手さんは、場末の、舞台関係者など、誰も見ていないような場所にも関わらず、厳しい約束事の(営業上の、時間的な、物理的な舞台の、あるいは世間の差別の、業界内の保守層の視線の)枠組みの中で手を変え品を変えつつ舞台上の「表現」に取り組んだ。
いろいろ意見はあるだろうが、これは事実。
実際、あるベテランのコンテンポラリーのダンサー(女性)は、観覧後に「良い舞台を見たのと同質の感動があった」と話している。
彼女たちは、営業の系列の違いがあり、仙台の舞台は踏んでいない。だからここ地元仙台での認識はほぼ無いだろう。
今回、「浅草ロック座」の「若林美保」さんが、系列の「仙台ロック」に来ている。
部外者から見ると「浅草ロック座」はチーム的なショー志向、アダルトビデオのタレントさん等を引っ張って来るところなので、ソロで「勝手な」ことをやる人は稀。
「若林美保」さんは、「雅麗華」という大御所は例外として、あの時代を通過してきた踊り子さん中、屈指の一人だと見ています。※ちなみに雅麗華さんは01/30(Tue)で引退。全国紙の記事にもなった。


今回の演目は、本物の和服に羽子板の道具。きっちり三部構成になっている。音楽は「美空ひばり」、アラビア風のテクノミュージックほか使用。題材の「昭和レトロ」というのは、こういう芸能の場合、王道の一つだと思う。
見どころは、集中しながら体を大きく反らせ、静止するスタイルの踊り。緊張した気配・気力が伝わってくる。表情。足や手の指先の状態もお見逃しなく。全盛時の、若かった「白石加代子」もかくの如くかという感じ。
そして、舞台から前にとびだした回転する丸いステージ上での、片足の脛で体をささえながら半身を起こしてゆったりとまわる部分か。彼女のトレードマーク的な演技だと思う。演出によっては宙に浮かんでいるように見える。


彼女以外では、「香盤」の週前半では、ほしのひかる(茶目っ気たっぷりの演目、女性では珍しいか)、夕樹舞子(踊りは硬いが、ステージ・マナーが人を動かす)が特記に値する。
尚、一日4回程度ステージを繰り返す。人によっては出し物を変える。時間は流動的。途中入退場可。チケットは¥6,000-と高いです。当然ながら自己責任で、ご自分の判断で読んで、観てください。