「日本アンダーグラウンド演劇再定義の試み」『十年音泉』/『ものがたり文化の会 たかのパーティ最終回』。

利根川



2007/02/18(Sun) 「#16 賢治とあそぶ子どもたち 〜 ものがたり文化の会 たかのパーティ最終回」 @取手「取手市福祉会館・レクリエーション室」。



(13:30-15:00/15:13-17:15_¥0-)


「みやしろ演劇パーティ」「平原演劇祭」の高野竜さんのご両親が30年来続けていた、幼児、児童、青少年を思いっきり遊ばせ、読ませ、作らせ、演じさせる集まり「ものがたり文化の会・たかのパーティ」の活動休止の挨拶と区切りの会。といっても24日にビデオを見る会があるらしいし、読書会はこれからも続くそうなのだが。
前半は都合により見られず。プログラムによると…

第一部。

  • 谷川雁宮澤賢治の歌。
  • 『オッベルと象』クイズ(千葉の根本パーティ)
  • みやしろ演劇パーティ『まのいいヨハンネス』中間発表。
  • 「たかのパーティ」OBOG大集合!!!1。...ここから見た。東南アジアの瓢箪マリンバの伴奏による『やまなし』。昔のメンバーの近況紹介など。
    • 休憩。

第二部。

  • ものがたり文化の会・横須賀の方の朗読『虔十公園林』。
  • 「たかのパーティ」OBOG大集合!!!2。...某音楽家の方のホーメィ、カスタネット口琴によるパフォーマンス、鈴木あかねさんの歌など。彼女もOGだったのね。
  • たかのパーティ最終発表『人体表現〜ざしき童子のはなし』(ざしきぼっこ+ネネムの伝記、という翻案版)。...高野父が作品解説に熱中してしまい時間が押してくる。子供らの動きが混沌。重要なナレーター君は直前まで熟睡していた(私の足下で)。音楽アクシデント。だが動きは面白い。ラストは演者が客席に入り込んで舞台を空にするというもの。
  • 高野チューター最後の挨拶。(高野母)...賢治童話の一文の読みから藁葺き小屋を建てたのが原点。場所を提供してくれた方とか、振付を手伝ってくれたダンサーの方とか支えてくれた方々がいる。くだらない事、そうでない事の判断がつかない世相に焦燥感。大事な本の数々。パネルにした写真を分ける。

「たかのパーティ特選本」:

  • K・M・ペイトン《卒業の夏》(福武文庫)
  • アイバン・サウスオール《燃えるアッシュ・ロード》(偕成社文庫、ほか)
  • ウィリアム・H・アームストロング《大地に歌は消えない》(大日本図書)
  • 大江健三郎『人間の羊』(新潮文庫『死者の奢り・飼育』収録)
    • 《われらの歪んだ英雄》《鼻》『おバカさん』《あのころフリードリヒがいた》等...数回取り上げられている本もある。

2007/02/17(Sat) - 02/18(Sun) えずこ芸術のまち創造実行委員会+野村誠矢内原美邦・倉品淳子総合演出『演劇交響曲第一番〜十年音泉(テンネンオンセン)』 @大河原「えずこホール」。



(18:00-19:35/19:55-21:15_¥1,500-)


野村誠さん制作のシアターピース大作が5本。壮観。現代音楽のコンサートとしても、野村さんのキャリアとしても空前の規模か。
先ず、ステージと二階席に陣どったブラスオーケストラが客席を挟撃。同時にモミアゲの演出家倉品がドリフのコントばりに登場し、劇の進行を妨害。とみせかけ冒険をさせる。
二部では歴史ある少女合唱団による新作初演。パプアニューギニアの農村の半野犬の生態に着想を得た藤浩志さんのコンセプチュアルな木彫を使った矢内原ダンス作品。
三部は、青いロングスカートのギターアンサンブル集団とダンス集団の変則的組み合わせによるシュールな舞台。
四部はレジ袋を使った飾り付けがド派手な大祝祭。地元ゴスペルのライヴや、高校の先生のパフォーマンスも。
グランドオペラばりに長いが、不便な場所で21時をまわるのは久しぶりにキビシイ。