「日本アンダーグラウンド演劇再定義の試み」花上直人パフォーマンス『歴史』(「キキキ 〜 バタイユ・フィーバー」「ダンス・ダンス・ユニバース」「eye」ほか)。
(19:30-20:36_¥2,000-)
- エンペドクレスの挿話(?)
- 平服。顔はおしろいをはたいた様。スニーカーを脱ぎ始める。脛の所から取れるカーキのパンツ。うずくまって。スニーカーを持って歩き回る。ぐるり巡る。つま先立ちになり、音楽が消える。
- 飛び降り自殺者風に、床にスニーカーを揃え、大きな声で口上。「...エンペドクレス...ヒストリーとストーリー...」。テキストを読む。
- 歴史(?)
- わたしの遠近法。丸まる。反対の壁までゴロゴロ。上着を一枚脱ぐ。床をはいずって、背中をずりながら、壁を登る。腰を曲げ上体を倒して立つ。手をぶらぶら。
- 「キ キ キ 〜 バタイユ・フィーバー」(自殺者の踊り?)
- 激しい息遣いであえいでいる。床にうずくまって、頭になにかを被って紐で結わえ付けている。自分の頭部。細い首。顔。
- 立ち上がる。壁に背をつけて。ポケットに紙を入れている。
- 客席の前の人に紙を渡し、ささやいて、回してもらう。
- 「詩」を朗誦(キ、キ、キとしか言わないのだが)。
- 音楽が変わり、ナイフを取り出す。ニセの首を刺す。赤いリボン状の血。
- 首を落とす。薔薇の花がある。
- 首を持って踊る。首を振る。血を搾るように。
- 足で首をささげる。
- 足をバタバタ。
- 首をふりまわす。
-
- 箱を持って来る。蓄音機。
- コロムビアのレコード(SP盤)。仲よし音楽隊。福井智恵子。母です。
- 準備の間、聞いて下さい。...ハンドルを回してゼンマイを巻き戻す? なかなかうまくかからないない。針も昔は竹だった。甲高い童謡歌手らしい少女声。
- 「ダンス・ダンス・ユニバース」(人形劇)
- 「eye」
- またもや、何かをかぶっている。
- 半月型の白い頭。なんだろう。
- 大きな目だ。一つ目。まぶたが開く。
- 今度は瞳孔が開く。
- まぶしくない。舞台の端にある光に寄ってくる。苦しがる。
- 立っている眼。水がしたたる音。涙か。
- 爪先立ちになり去ってゆく。
-
- 振り向いて、眼を脱ぐ。
- 音楽が変わる。
- おどる。ヒップホップで。
- 退場。