『うくひと 〜 歴史 3』

街頭


2007/11/30 (Fri) - 12/02 (Sun) 花上直人『うくひと 〜 歴史 3』 @新小岩新小岩劇場」。


12/01 (Sat)...(19:00-19:37/19:45-20:07_¥2,000-)


  • プール。お湯を沸かしている石油ストーブ。水の中に吊り下げられた鉄枠。電球が沢山取り付けられ、水中で光っている。
  • 花上さん。縁に座って。音響ほかの紺野寿美礼さんも縁に座って。
  • 紙の蝶々2頭舞い始める。
  • 蝶を1頭づつ渡して、身悶え。何やら喋る。
  • 「アラカワ!」
  • 「荒川のススキっ」。本物のススキが出て来る。ススキが水の上を揺れる。
  • 「昭和枯れすすき」が流れて来る。「♪いいえ世間に負けた」思い入れ、ポーズとかあって。二人はける。
  • ワイアーに取り掛かって水の中から電球がついた吊り天井の様な鉄枠を引上げる。眩しい。
  • コードのソケットを外す。明かりが落ち、暗いライトのみ。水滴が落ち、波紋。
  • 服を脱ぎ始める。黒い帽子。足首に赤いウキ(だろう)を巻いている。
  • 水に入る。仰向けに浮く。ライトを強く浴び、壁を蹴って、手で水を掻いて回る。
  • 浮きながら踊る。口を大きく開けて、仰向けに浮きながら回転。
  • スミレさん黒い大きな団扇(芭蕉扇?)で扇ぐ。何か言葉を呟きながらたゆたう。口に水を含んで吹出す。
  • 葱の切れっ端を出す。「夢の世に葱を作りて寂しさよ」耕衣。葱を咥えて水面をまわる。壁に突当たり頭を出して葱を外に落とす。
  • 「水枕がばりと寒い海がある」三鬼。水に浮きながら反転する。
  • 「暗黒や関東平野に火事ひとつ」兜太。スミレさん火を点す。炎が立つ。ガラスの蓋で消される。
  • 闇の中、うかんで。「泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む」耕衣。「どじょうもいる」といって潜る。
  • 「春の水とは濡れてゐいるみずのこと」櫂。手を広げる。スポットライトあたる。水を掴む様な仕草。
  • 浅蜊の舌別の浅蜊の舌にさはり」實。スミレさんが体を延ばし頭を水につける。顔を横にしてベロを出す。花上さん泳いでいってベロをくっつけ合う。
  • 「死蛍に照らしをかける蛍かな」耕衣。明かりを消して。うつぶせに水に浮く花上さんをスミレさん懐中電灯で照らす。(やや説明に落ちてくる)
  • 水の中に伸びる。(この辺メモ乱れ)
  • 「軍艦マーチ」ながれる。手足をちょこまかピストン風に動かし波立てる。ぐるりと体の位置を入れ替える。
  • 海ゆかば」流れる。歌う。ふいに縁につかまって。
  • 女の声、泣くような声がながれる。
  • スミレさん黒い団扇で扇ぐ。
  • 手を広げ浮いている。
  • 帽子を脱いで素の頭を出す。
  • 水の中に立つ。水面を叩いて踊り始める。
  • 自分の顔に触れる。体にも触れる。チョコチョコっと触るように。
  • 巻き物を広げ、咥えて垂らす。「休憩八分」と書いてある。...(19:37)
    • スミレさん頭を拭いてビールなんかを売る。次の準備。懐中電灯を六本、水の中に立ててゆく。
  • 二人、また縁に並んで坐る。...アフリカンな音楽。
  • 花上さん、坐ったまま踊り始める。プールもゆれて、真っ直ぐな波が立つ。天井にも反射。
  • 水を掬って顔を濡らす。水に触れる歓びが感じられる。
  • 水の中に入る。
  • 水の中の懐中電灯に触れる。あおむけ。手足を広げ、足の間をあける。
  • 芭蕉扇であおがれて、言葉を発する。
  • バビロニア!」
  • ヒッタイト!」
  • アッシリア!」
  • 「ペルシア!」
  • 「清!」...団扇に扇がれて、水に浮いて、時間をさかのぼってゆくということか。『ドグラ・マグラ』か。
  • 水に浮かびながら叫ぶ。フランス語かラテン語
  • 続けて「雨が降る」から始まる、繰り返しのフレーズのある詩のような台詞を叫ぶ。
  • ...「わたしにはそれしか出来ないから」。...ここらへんから圧巻。クライマックスに持ってゆく。
  • 水飛沫をあげて暴れる。
  • 縁から立ち上がる。トルソ像の様になる。
  • 銀のスパンコールがいっぱいついた布を出してくる。頭に巻く。
  • 体をプールの縁でゴロゴロさせる。スミレさんが懐中電灯をあてる。ミラーボール効果らしい。
  • プールの縁に二人並んで立つ。
  • 音楽にあわせて、二人で、その場で足踏みしながら体を回転させ、手をうえに掲げる踊りをする。スミレさんの振り付けか。