文庫版 アルトー《神の裁きと訣別するため》

アントナン・アルトー《神の裁きと訣別するため》

河出文庫 2006/07


「神はあらゆる形をまとって前進する空虚のようだ。その最も完璧な表象とは、毛虱の大群の行進である。」


「人が黴菌と呼んできたもの それは神なのだ、
そしてアメリカ人たちロシア人たちが何から彼らの原子を作りあげるか知っているかね?
彼らは神の黴菌からそれらの原子を作りだすのだ。」


「私は狂人じゃない。
私は、新しい神の観念を強制するためにまたしても黴菌が作り出されたといっているのだ。」



あんたは全然気が狂ってなんかいないよ。正確に事態の本質を見抜いて、表現しているじゃないですか。「ニーチェ的」なのかも知れないが。


(未定稿)