記録映画『あんにょん・サヨナラ』

シネリーブル天井



2006/07/15 (Sat) - 『あんにょん・サヨナラ』(キム・テイルほか) @九条「シネ・ヌーヴォ」。


(モーニングショー_10:20-12:05_¥1,500-+¥700-)


兵役を強制され、中国で戦病死した父が、靖国神社に「合祀」されていることを知った韓国人女性が、「合祀取り下げ」を訴えるが、靖国側は耳も貸さない。
神道」という宗教の性質上、取り下げるということは有り得ない、という発言が記録されている。
戦争被害者と向き合わないための装置「靖国」「神道」。
宗教なんだから、親子の情愛も、精神の自由も、法律も、他国の習俗も関係ないんだ、ということらしい。まさに、みんなが嫌がっている「シュウキョウ」の特性まるだし。反社会的とさえいえるんじゃないの。
立場を狡猾に使い分けて「理」も「情」も拒んでいる。
国境を越えたら、一瞬で通用しなくなることを、大の大人が言い立てて、「恥」としかいいようないです。
アジア諸国を侮蔑している、つまり、相手を尊重せず無視しているというのは、客観的にあきらかな事実。
だいたい周辺国を「誤解」させ、無辜の人々に迷惑、苦痛を生じさせている靖国神社の人間、張本人、オマエらが中国や韓国、台湾など、東アジアを直接まわって説明してこい。騒動の責任を感じやがれ。


ちなみに、映画は、背景の理解を補足するための部分も、アニメ、記録映像の使用、識者のインタービュウなどで、丁寧に作られている。ラストもさわやか。


ポレポレ東中野」でも公開中。時間あわせにピタッと合致し、『ぴあ』の記事も良かったので見にゆく。関係ないけど「九条OS」や「松島新地」を見学できなかった。
...同劇場では、マシュー・バーニー《クレマスター》の最新作を上映中。天井の装飾がいいかんじ。