「ミッドセンチュリーモダーンズ頌」青柳ナツエ展

朱き色の




2006/07/22 (Sat) 青柳ナツエ展他(『埼玉ゆかりの芸術家展 〜 近代・現代の埼玉の美術 ② 特集 青柳ナツエ』) @花崎「サトエ記念21世紀美術館」。埼玉県加須市水深大立野2067(平成国際大学正門前)。


面白かった作品。
「斉藤与里」の、ピンボケ効果のある油彩画。
海外で没した「田中保(たなか・やすし)」。安っぽい欧米の売り絵のような。
「寺内萬治郎」の、こだわりヌード。色白で大柄のムチムチした女性フェチなんですねえ。スゴイワ。
「高田誠」タイルのような、チカチカした点描。


「青柳ナツエ」さん。白岡町にアトリエを構える。東京出身。初期は抽象画家だったらしい。
豪華絢爛な着物が沢山広げられた室内での、一人乃至二人の女性像。
着物の柄が細かく描きこまれているので、巨大な細密画のような雰囲気。
背景には、金が使われて、逆に絵の具が垂れた跡の残る、抽象表現主義風の画面になっている。
代表作『朱き色の』は、人物の顔がいい。
他の作品は、顔が描き込まれていて、らしくない。
人物の描写に鍵があるのでは。
総じてオシイ作品が多い。個性に手が届きそう。