「自選一行レビュー補遺」「日本アンダーグラウンド演劇再定義の試み」蜂蜜劇場 旗揚げ公演『鰍森』(かじかもり)

チラシ


2007/01/12 (Fri) - 01/14 (Sun) 蜂蜜劇場『鰍森』 @新小岩新小岩劇場」。


(19:00/19:20-20:40/20:55-21:57_¥2,000-)...観劇は 2007/01/13 (Sat)


中村虻八 作・演出。
久しぶりの伊牟田耕児さん(トロンボニストとして率いるバンドの生演奏もあり)。防寒を兼ねた総ダンボール作り(に見える)の劇場と装置。
個人の記憶と自然・宇宙を問うレンジの広い部分の総合、というか分裂の劇か。
佐藤泰博さん(サバイバルするロビンソン的遭難サラリーマンの横井・御伽話の王子の役)の一連のサタイア、どうどう巡りの戦争の原因、テレビで見たけど覚えていない、押し入れの向う側、雪の降る街大根オロシ等、他では見ることの出来ない場面が多いながら、予想外の客数で開演が押したことに発するシツコイ酔っぱらいの野次と諌められてのクダマキで台無し。子供もいるというのに。...しかし役者紹介の手間は省けた。まあ仕事をしながら時間と金を捻出して、観客サービスを考えたあげく、貴重な公演時間に邪魔が入っては泣くに泣けないという感じじゃないだろうか。昔の悪い仲間なんだろうが。
また、後半のイバラ姫云々は、どんでん返しの前段とは云え芝居が死んでいた。細かい文献がどうこうは全くいらないのでは。