「Igloo Meeting Vol.10」。アーリントン・デ・デュオニソ(Arrington de Dionyso)など見た。

はがき


2007/02/07(Wed) 「Igloo Meeting Vol.10」 @「せんだいメディアテーク 7F・スタジオシアター」。



(18:55-21:03_¥1,800-)...フリージャズ、即興演奏(インプロヴィゼーション)音楽のライヴ・レポです。

yumbo+ゲストの11人編成バンド

  • 「金子さん」
  • 「フェブラリーマイナー」
  • 「木とわたし(ナムクナ)」※韓国語による
    • yumboのメンバーはギター、ドラムス、ピアニカ等の4人。ゲストはフルート、バスクラ、フリューゲルホーン等金管系の5人。ダンスパフォーマー1名。のんびりした暖かい音。主宰の澁谷浩次さんは面長、薄い口ひげ、もしゃもしゃ頭の青年。

カール・ブラウ(Karl Blau)

  • (4曲)
    • ギター、マイク二本、何かのマシンという道具建て。最初のギターリフ、コーラス、マウス・パーカッションを、マシンに繰り返させ、その場であわせて歌ってゆくというパフォーマンス。すごいアイディアと技だ。音楽の感じはオールドタイム。うっとり眠くなる。ガタイのいいお兄さん。

向井千惠

  • (2曲)
    • アンプにつないだ二胡。床にタンバリン。足で蹴飛ばしたり。あと一曲は歌モノ。これも静かでうとうと。

Mahel Shalal Hash Baz (マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)

  • (2曲)
    • 工藤冬里」さんのギター、ヴォーカルがなかなか。変わったノリとギクシャクしたリーディング風ボーカル。飄々とした風体。...こういう方がいるのでは、仙台演劇人の朗読カタナシだと思う。音楽家のパフォーマンスは、役者には及びもつかない部分がある。

アーリントン・デ・デュオニソ(Arrington de Dionyso)

  • (短いパフォーマンスを幾つも)
    • ゴム紐を「口琴」の様に演奏する。アルミ箔とバスクラリネットのラッパの部分、銅の湯沸しを使った、モンゴル、中央アジアの「咽喉歌ホーメイ」によるボイス・パフォーマンス。その他、食器に部品をつけたものやら、ラジオのような機械やら。最後に「口琴」の速い演奏。...ひとつひとつの「技」に、もれなく我流のアレンジが施してある。寿司屋ではないが、一点一点きちんと仕事がしてある。テンションの高まりも鋭い。かなり才能のあるミュージシャンであることは瞭然。会場も引き込まれていた。ボサボサ頭の口ひげの白いシャツ、ズボンの青年。普段は変な眼鏡をかけている。彼はすばらしいです。

ゲストメンバーによるセッション(デ・デュオニソ、工藤冬里、ブラウ、向井、ONNYK)

  • (15分位)
    • オニク=盛岡在住のインプロヴァイザー、金野吉晃さん。もちろん工藤冬里(くどう・とうり)さんも、時々名前を聞く演奏家だ。
      • 即興演奏、フリージャズ系の音楽家の、海外にも及ぶネットワークの一環。ただし仙台には、ここをホームタウンと定めた音楽家がいることが特徴的か。呼ばれて出かけてゆくだけでなく、地元に呼んでショーケース的に紹介し続けられるのは強い。...下北沢のカン・ウニル、白石かずこ以来のすばらしいステージ体験。商業系のクラシック、ロックにできる芸当ではない。
      • エーコさんからのご指摘で、事実誤認していた工藤さんの部分、アトカタモナク訂正しております。ヨロピク。