「日本アンダーグラウンド演劇再定義の試み」《ハムレットマシーン》/『Pots2』

錦鯉




2007/02/08 (Thu) - 02/10 (Sat) OM‐2《ハムレットマシーン》 @日暮里「ホテルラングウッド4F・日暮里サニーホール」。


(15:45-17:00_¥2,500-)...楽日見る。


2003年クリスマスイヴ。西新宿アイランドホール版の完全再演。今回はたまたま仕切られた壁の前回見ていなかった反対側で良かったのだが、何故この版の再演なのかは不明確。正直言って大いに気が抜けた。
佐々木さんは机と椅子の初期のパフォーマンスをもっと頻繁にやるべきかなと。
尚、日本でのHM受容には、全体として後何ピースか要点が抜けているような。例えば、スターリニズムブレヒト共産主義自体の評価とか。




2007/02/10 (Sat) - 02/12 (Mon) 錦鯉タッタ『Pots2 〜 pile on the stones 2』 @「新小岩劇場」。



(18:05-19:59_¥2,000-)


こちらは間を置かずの全面改訂版上演。ピランデッロ風の所が削られ、古典の余白に、日常的な「落書き」や「メモ」が沢山カキコしてある感じ。細かい約束事にますますこだわらず、しかも簡潔に。音楽良く、絵作りが巧い。前作と全然似ていない。
生命感があってチャーミング。昨年の「解体社」や「OM-2」と比較して、題材としての「権力」や「観念」に押し潰されていない、今見るべき、ピチピチした、至極まともな演劇行為ではないかと。
藤島かずみさん迫力のソロ、紺野寿美礼さんの歌と身ごなしと顔、岩崎健太さんの存在感とほのぼのしたテーマ系、宮崎智さんの天然でクサイという珍しいスタイル。
只、全体的に毒気は減ってしまったような気がする。