2007年 第23週。【新寺町“発見”。佐藤真監督。三峡ダム映画の映画史的挿話。郡山の公園群。陸奥国分寺の仁王門。愛子(あやし)。連日夕立。】

横断歩道


郡山で路線バスにのる。駅前から伸びる道の南側を走る通り(はやま通り)を走行。点々と大きな公園がありきれいなことはきれいだが、この街は車が無いと...。「富や蔵」さんは、バス停「グランド南口」下車。駅前でバス路線案内の看板ながめる。やはりどこから何に乗るのか分からない。/カート・ヴォネガット04/11死去。おいおい。書店の店頭キャプションで見るまでしらなかったぞ。/輪島(石川)、会津(福島)、根来(和歌山)。/鉄木:ウリン。鉄刀木:タガヤサン。紫檀。黒檀。...「鉄木」「鉄刀木」は別物らしい。/訪問介護コムスン(=グッドウィル・グループ)事件(さまざまな虚偽申請摘発。厚生労働省から、新規指定取消の行政処分。「日本シルバーサービス」に処分逃れ譲渡画策。露骨な脱法行為などの非難)。/台湾の昔の要人:李登輝氏、靖国神社参拝。

純米酒」郡山。開成山(かいせいざん)公園グラウンド南口。「地酒泉屋(泉屋酒店)」で青森の「田酒(でんしゅ)」発見。「越乃寒梅」(実はアルコール添加特有のエグミがある)とか「八海山」とか、聞けば恥ずかしくなるような銘柄もキチンとそろっている。しかも安い。仙台での売値の半額くらい。...「富や蔵」での観劇の後立ち寄ったら、「田酒」はほとんど売れていた。決心して買って飲みました。お米の風味が残る、さらりとした、いわゆる辛口。/Vanの石津謙介さんの写真。庭でのバーベキューのシーンに「越乃寒梅」の瓶が写っていて笑った。どうしようもない俗な人だねえ。

「仙台細見」「八乙女駅」で地下鉄を下車して「仙台泉ショッピングセンター:西友仙台泉店」へ(泉区高玉町)。「荒川静香」効果で営業再開した「アイスリンク仙台」が併設されている。大きな道路沿いにテナントが抜けてからっぽの店舗がずらり並ぶ一角。遠くには「ユアテックスタジアム仙台」が見える。どのくらいスポーツ人口があるんだか知らないが、大丈夫なのかい、仙台北部。/バスで卸町周辺へ。「大和町」という地名を頼りに乗って、やや南の「木ノ下」「白萩町」あたりで降りてしまう。「薬師寺前」。バス亭から見たシロツメクサと仁王門の風景が目を奪う。なんだか観光地気分。正確には「陸奥国分寺仁王門」(若林区木の下)。桜も有名らしい(実際は仕事には「卸町入口」で降りるのが都合よいのだが)。/仙台のひとは、地図を書くルールも知らなけりゃ、道案内の約束事もわかってねえ。生で描いてもらった地図、ブログなどの記述がてんでダメ。北は大概上を指すこと。道路の向かって右なのか左なのか。どこの角をどう曲がるかきちんと書くのは当たり前。なんできちっと書けない。なんで適当なんだよ。/婦警さんが自転車で通過する人を捕まえて、前カゴからのひったくりを注意している。/郵便局に置いてある、仙台市民文化事業団の『アルセン 〜 文化の扉』の記事が、少ないけど濃い。プレスアートとかは見習うべき。なんとオリジナル切手の情報誌『エンタメポスト』というのもある。/「釜神」を趣味で作っている「木彫りの会」。代表は平田良夫さん。目だった作家は、佐々木明、蘇部則行、本多正治、佐々木才、名取さつ氏ら。/伝説的な「作者」に、“ハダカカベ”“はだかかべ”こと阿部浅之助 (1865-1933) という左官職人がいる。木彫でなく土の面だが。...放浪の木地師「盆為」と重なる。/覗き見趣味なんだが、自分で生んだ赤ん坊を廃屋に遺棄して捕まった二十歳の元短大生の事件が仙台であった。具体的には、仙山線の「陸前落合」「愛子(あやし)」駅周辺(ずいぶん北西の方)の出来事だった。行ってみる機会があった。アパートが建ちはじめた農村地区で、丘の上に「錦が丘エステート」という高級住宅街を造成中。秋保(あきう)温泉の入り口。本数は無いが、電車で20分弱。山形市にも行ける。何にも無い場所なのに、昼間から学生が多い。/仙台の人には五本指ソックスが珍しいらしい。

「ラジオ(仙台/首都圏)」TBS ハニカミ王子音声盗み録りをシツコーク画策(『ピンポン!』というワイドショー的番組)。あれ、TBSはワイドショーまた始めたんだ。/TBC 石川太郎アナ、格好いいニュースの直後、スボボボトニクとか口がまわらない。この人は昼のラジオとか聞いていると吉田照美をコピーしていると思う。

「本」「新刊」「朝日書評」『貂の家。』『静かの海』『インド式計算ドリル』《貧しさ》「広告」『核時代の想像力』『大江健三郎 作家自身を語る』/仙台市長町、ザ・モールの「紀伊国屋書店」の書棚を眺めて。「長崎出版」マイケル・イネスもの。《イデアの洞窟》。エムシュウイラー。《離れ部屋》。《父のトランク》。《ブーヴィエの世界》。《チャパーエフと空虚》。『メタボラ』。/幻のハードボイルド作家、高城高。短編集成『X橋付近』(有限会社 荒蝦夷 刊 2006)復刊。仙台で作家活動をはじめ、就職して札幌移住。オビの宣伝文が札幌版と仙台版の二つあるらしい。

「古書」デスノエス《いやし難い記憶》の映画版、トマス・グティエレス・アレア低開発の記憶》(1968) 日本公開中。キューバ危機前後を扱った作品。/戦後ドイツの作家、ドイツのジェイムズ・ジョイスと言われた、アルノー・シュミット《Leviathan リバイアサン》ドイツのペーパーバック版。英訳は無い模様。《エッグヘッド》云々というのはある。